忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ロストメモリーズの二話です。

※如月才臥
目が覚めて、時計を見る。
「まだ7時じゃねぇか…」
ぐるりと寝返りを打つ。
すぐにドアのノックの音がした。
「才臥、起きたか?」
ドアの向こうから康司の声がした。
「あー…ちょっと待ってろ、すぐ開ける」
眠気の抜けない声で答える。
ドアを開けると、すぐに康司が入ってくる。
「寝てたのかよ」
「まだ早いだろ…?」
「んなことねーだろ」
康司が俺のベッドに座る。
まだベッドの中で寝呆ける俺を見下ろす。
「ほら、行くぞ」
「何処に?」
「純也と流転のとこだよ!」
俺が着替えるのを待ってから、康司に手を引かれ部屋を出た。

※久奈流転
僕はデータ管理の為に研究室に籠もっていた。
この部屋には僕一人だ。
そこに、純也が入ってきた。
僕のすぐ側の机に寄りかかり、僕の前で手を振る。
「よっ、流転!」
「純也、何しに来たのさー…」
呆れ口調で聞くと、純也は悪怯れずに答える。
「ひっでぇなー、暇だから来たんだよ。」
「僕は忙しいんだけどねー」
「俺がいても黙々と作業してんじゃねーか」
「純也はそんなに邪魔にならないからね」
純也の話を聞きながら、作業をしているとまたドアが開く。
「おー。こんなところにいたのかよ、お前ら」
朝から楽しそうな康司と眠そうな才臥がやってきた。
純也も机から離れて二人に手を振る。
そして、才臥の顔を覗き込むように見る。
「どうしたんだ、才臥?」
「うっせ…眠いの、俺は!」
才臥が不機嫌そうに純也を振り払う。
「康司、無理に連れ出したの?」
「いつまでも眠ろうとしてっからな。」
「ま、まだ起きてなくてもいい時間なんだけどね。」
才臥を気の毒に思いながら、くすりと笑う。
「たまには皆でのんびりしようぜ」
「そうやって皆で僕の作業の邪魔をするー。」
僕がそう言うと、皆で笑いあった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平和パートはしばらく続きます。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]