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迷い迷える少女の世界の5話です。
悠憐さんに連れてこられた先は、儀式をする場所でした。
そこには大きな扉があります。
そこに大厄が封じられてるのでしょうか。
その扉の前に巫女服の人がいました。
彼女は扉を見つめたまま動きません。
「氾禍。贄を連れてきた。」
「今年も緋燈の領主様でしょう?はぁ、だから嫌だって言ってるのになぁ。」
振り返らずに、彼女はため息を吐きます。
その姿を見た悠憐さんは嬉しそうににやりと笑います。
「氾禍。今回は領主様じゃない。」
「嘘吐け。この村に人が来るわけ無いでしょ。」
「氾禍。」
「何よ、しつこいなあ…!」
振り返った氾禍さんは、私を見て驚きます。
そして、私の元に寄ってきます。
「あれ?貴方は誰?」
「私は葉乃月花音です。」
「花音ね。私は泗水氾禍。しかし貴方も物好きね。贄になるなんて。」
悠憐さんは、氾禍さんの傍により私を見て言います。
「氾禍なら、僕らがこの子を贄にした理由が分かるよね」
「…そうね。彼女なら私達の永遠を終わらせてくれる。弥宵の意見は?」
「もちろん賛成。だから、始めよう。氾禍。」
「最後の儀式を、ね」
悠憐さんと氾禍さんは、二人で手を取り合います。
私は、扉の前に立たされます。
氾禍さんが静かに踊り始めました。
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そこには大きな扉があります。
そこに大厄が封じられてるのでしょうか。
その扉の前に巫女服の人がいました。
彼女は扉を見つめたまま動きません。
「氾禍。贄を連れてきた。」
「今年も緋燈の領主様でしょう?はぁ、だから嫌だって言ってるのになぁ。」
振り返らずに、彼女はため息を吐きます。
その姿を見た悠憐さんは嬉しそうににやりと笑います。
「氾禍。今回は領主様じゃない。」
「嘘吐け。この村に人が来るわけ無いでしょ。」
「氾禍。」
「何よ、しつこいなあ…!」
振り返った氾禍さんは、私を見て驚きます。
そして、私の元に寄ってきます。
「あれ?貴方は誰?」
「私は葉乃月花音です。」
「花音ね。私は泗水氾禍。しかし貴方も物好きね。贄になるなんて。」
悠憐さんは、氾禍さんの傍により私を見て言います。
「氾禍なら、僕らがこの子を贄にした理由が分かるよね」
「…そうね。彼女なら私達の永遠を終わらせてくれる。弥宵の意見は?」
「もちろん賛成。だから、始めよう。氾禍。」
「最後の儀式を、ね」
悠憐さんと氾禍さんは、二人で手を取り合います。
私は、扉の前に立たされます。
氾禍さんが静かに踊り始めました。
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