それそれどないしょ

・山

乃木坂：今回は東の山ですね。
小泉：麓に柊神社があるのは、分かるけどよ。山はどうなってんだ？
白河：あそこは妖怪の巣窟なんだよ。だから、俺達もあまり知らないんだが、今回は山の住人を連れてきた。
雄飛：いや、確かに住人でしたけど。
白河：いいから、山の話をしろ。
雄飛：分かりましたよ。白河さんも言ったように山は妖怪の支配している場所だ。山頂の洞窟には妖怪の長である妖孤が住み、天狗の一族が山の見張りをしている。中腹では、妖怪に認められた小さな村があるな。
小泉：そういや、妖怪と魔物の違いってなんなんだ？
東火：ただ人を襲うだけの意思のない奴が魔物で、プライドばっかり高いのが妖怪。
乃木坂：おお、分かりやすい。
雄飛：じゃ、続けるぞ。中腹の村から少し上がったところに、弓ヶ浜の屋敷がある。
乃木坂：村の中ではないんですね。
東火：隔離されてるんだよ。弓ヶ浜の一族が妖怪に村を認めさせる条件であるのだけれど、人間からしたら怖いもんだろう？妖怪と血が繋がった人間なんて。
乃木坂：わりとまともな神経してんだね、村の人たちは。
東火：そうだね。だから、村長から処刑されそうになったんだし。
乃木坂：なるほどね。
小泉：そんなもんでいいんじゃないか？
白河：まぁ、山はそれ以外何もないからな。
乃木坂：おっけー、きろっか。