一次創作ファンタジー小説中心サイト。
このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こちらで連載されている『せいぶつのはなし』シリーズの二次創作となります。
伊勢零一(いせれいいち)
高校生。
井伊原友恵(いいはらともえ)
高校生。
囲炉裏華(いろりはな)
高校生。
赤空葉菊(あかぞらはぎく)
現国教師。
伊勢零一(いせれいいち)
高校生。
井伊原友恵(いいはらともえ)
高校生。
囲炉裏華(いろりはな)
高校生。
赤空葉菊(あかぞらはぎく)
現国教師。
「やっほー元気ー?」
いつものように扉を蹴破る赤空葉菊。
そして、椅子を引っ張り出して座る。
だが、様子が明らかにおかしかった。
(狐耳!?あの人にそんな趣味があったなんて!)
赤空葉菊の頭についているのは明らかに狐耳。
この人の性格からして、ありえない事だ。
だが、彼女を見て怪訝な表情をしているのは、俺と華だけだった。
「また来たんですか、か?」
友恵は、鬱陶しそうにしているだけで、異変を感じていない。
俺は華に小声で話しかける。
「おい、今日のあの人おかしくないか?」
「明らかにおかしい。口調も違うしな。」
「だよな。一体どうなってんだ?」
「さぁな。まぁ化けてるだけなら穏便に済むだろ。」
「穏便、か……?」
赤空葉菊と友恵のやり取りも明らかにおかしかった。
「暇だから来たんだよ。」
「ちゃんと教師の仕事したほうがいいと思いますよ、よー。」
「教師……?ああ、そっか。そうだったな!」
「ついに教師であることも自覚しなくなった!?」
友恵はにぶいのか、やはり気付いていない。
だが、赤空葉菊はすぐに椅子から立ち上がる。
「じゃーな。」
そして、颯爽と出て行った。
「なんだったんだ……。」
そう、呟くしかなかった。
「おーう、来たぜー」
また赤空葉菊がやってきた。
せっかく直した扉がまた蹴破られる。
「また来たの、の!?」
友恵が驚いて、PSPを落としかける。
だが、この赤空葉菊に狐耳はない。
ということは本物だ。
「またとはどういうことだ。私はさっきまで教師として仕事をしていたんだぞ。むしろほめろ、褒め称えろ。」
この横暴な口調も本物である証拠だ。
「よかった。今度は本物なんだな。」
華が安堵して思わず呟いてしまう。
それをあの教師が聞き逃すはずがなかった。
「本物?どういうことだ?」
「さっき、狐耳の先生が来たんですよ。」
「あぁ?私のパクリだと!?捕まえてくる!」
俺が一行で説明すると、赤空葉菊が教室を飛び出す。
「……大丈夫かな」
「ねぇねぇ、狐耳ってどういうことかな、かな?」
友恵が俺に聞いてくる。
「いーちゃんにはかんけーないよ。」
華が友恵をあしらう。
「ええー、なにそれ気になるじゃーん。」
「捕まえてきた!」
「早いな!」
突然、赤空葉菊が狐を捕まえて帰ってきた。
早い。早すぎる。
友恵の興味はすぐに狐に向いた。
「あー!狐だー!」
「触るなよ、狐ってのはろくでもないからな」
「分かってますよー、よー。」
赤空葉菊が捕まえていた狐は、確かに最初に先生に化けていた狐だった。
「……どこで捕まえたんですか?」
「ん、ああ。その辺にいたぞ。」
「狐がその辺にいた……だと……?」
やっぱりこの人はわけ分からない。
「まぁ、こいつがさっき私に化けてたんだろ?」
「ああ、そうです。」
「生意気な狐だ。よりにもよって私に化けるとはな!」
ビビる狐。動物だからこそこの人の恐ろしさが理解してしまうんだろうなー……。
気の毒だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
短いですが、原作者零雨様に捧げます。
赤空葉菊の横暴性が書きたかっただけです。
原作見ながら書いたのですが、古いネタからだったので、かなりブレてるかもしれません。
いわゆるパラレル。平行世界な気がしないでもない。
小さな怪異といってますが、どうみても中くらいの怪異だったかもしれない。
こんなのでよければ、貰って下さい。
いつものように扉を蹴破る赤空葉菊。
そして、椅子を引っ張り出して座る。
だが、様子が明らかにおかしかった。
(狐耳!?あの人にそんな趣味があったなんて!)
赤空葉菊の頭についているのは明らかに狐耳。
この人の性格からして、ありえない事だ。
だが、彼女を見て怪訝な表情をしているのは、俺と華だけだった。
「また来たんですか、か?」
友恵は、鬱陶しそうにしているだけで、異変を感じていない。
俺は華に小声で話しかける。
「おい、今日のあの人おかしくないか?」
「明らかにおかしい。口調も違うしな。」
「だよな。一体どうなってんだ?」
「さぁな。まぁ化けてるだけなら穏便に済むだろ。」
「穏便、か……?」
赤空葉菊と友恵のやり取りも明らかにおかしかった。
「暇だから来たんだよ。」
「ちゃんと教師の仕事したほうがいいと思いますよ、よー。」
「教師……?ああ、そっか。そうだったな!」
「ついに教師であることも自覚しなくなった!?」
友恵はにぶいのか、やはり気付いていない。
だが、赤空葉菊はすぐに椅子から立ち上がる。
「じゃーな。」
そして、颯爽と出て行った。
「なんだったんだ……。」
そう、呟くしかなかった。
「おーう、来たぜー」
また赤空葉菊がやってきた。
せっかく直した扉がまた蹴破られる。
「また来たの、の!?」
友恵が驚いて、PSPを落としかける。
だが、この赤空葉菊に狐耳はない。
ということは本物だ。
「またとはどういうことだ。私はさっきまで教師として仕事をしていたんだぞ。むしろほめろ、褒め称えろ。」
この横暴な口調も本物である証拠だ。
「よかった。今度は本物なんだな。」
華が安堵して思わず呟いてしまう。
それをあの教師が聞き逃すはずがなかった。
「本物?どういうことだ?」
「さっき、狐耳の先生が来たんですよ。」
「あぁ?私のパクリだと!?捕まえてくる!」
俺が一行で説明すると、赤空葉菊が教室を飛び出す。
「……大丈夫かな」
「ねぇねぇ、狐耳ってどういうことかな、かな?」
友恵が俺に聞いてくる。
「いーちゃんにはかんけーないよ。」
華が友恵をあしらう。
「ええー、なにそれ気になるじゃーん。」
「捕まえてきた!」
「早いな!」
突然、赤空葉菊が狐を捕まえて帰ってきた。
早い。早すぎる。
友恵の興味はすぐに狐に向いた。
「あー!狐だー!」
「触るなよ、狐ってのはろくでもないからな」
「分かってますよー、よー。」
赤空葉菊が捕まえていた狐は、確かに最初に先生に化けていた狐だった。
「……どこで捕まえたんですか?」
「ん、ああ。その辺にいたぞ。」
「狐がその辺にいた……だと……?」
やっぱりこの人はわけ分からない。
「まぁ、こいつがさっき私に化けてたんだろ?」
「ああ、そうです。」
「生意気な狐だ。よりにもよって私に化けるとはな!」
ビビる狐。動物だからこそこの人の恐ろしさが理解してしまうんだろうなー……。
気の毒だ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
短いですが、原作者零雨様に捧げます。
赤空葉菊の横暴性が書きたかっただけです。
原作見ながら書いたのですが、古いネタからだったので、かなりブレてるかもしれません。
いわゆるパラレル。平行世界な気がしないでもない。
小さな怪異といってますが、どうみても中くらいの怪異だったかもしれない。
こんなのでよければ、貰って下さい。
PR
この記事にコメントする
最新記事
(11/10)
(05/05)
(10/08)
(06/09)
(03/26)
カテゴリー
アーカイブ
最古記事
(05/19)
(05/19)
(08/14)
(11/10)
(11/10)