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氷河ヒロイン化企画番外。
47の続き。
何故彼が攻撃的なのか考えてみよう。
47の続き。
何故彼が攻撃的なのか考えてみよう。
・私が悪かった
※瀬戸氷河
「なんでだろうなー」
島原さんが、頭を抱える。
ちなみに俺と才臥と雨境は、島原さんにシメられた。
もう治療は済ませて、おとなしく席に着いている。
「つい、やりすぎちまうんだよなー……」
「何がですか?」
才臥が、興味深そうに聞く。
「いやさ、氷河が俺を睨む目を見るとさ、ついやりすぎちまうんだよ。」
「それ、調子乗ってんなよ、って思うからじゃないすか」
「才臥はそう思ってたんだな」
「うん」
「もっかい殴ってやろうか」
「いい」
俺が怒りに震えて黙って立ち上がると、才臥が吹き出して笑い始めた。
雨境が、語り始めていた。
「いやさ、あれじゃない?ほら、氷河ってヒロインなんでしょ?だから顔立ちはいいわけじゃん。そんで、強くないわけじゃん。……やっぱ調子のってんな、ってことかな」
諦められた。
「そうなんだよな、氷河は殴ろうと構えてるときが、一番いい顔してんだけどさ、それを歪めたくなるっつーのか、楽しくなっちまうっつーのか……」
俺には、戦闘狂の血を目覚めさせる才能でもあるのか。
いらねぇよ、そんな挑発スキル。
「あ、でも楽しくなるのは分かりますよ、島原さん。すっごい苛めたくなる。」
雨境が賛同する。
俺は机に突っ伏す。もうやめてくれよ。
「レイゼーとかどう考えてんだろうな。あいつが一番睨まれてんじゃん。」
才臥がその話をすると、窓ガラスが割れた。
「僕の話が聞きたいのかな?僕と姫君の甘い熱情を……」
「ガラス弁償しろよ」
才臥の冷静なつっこみも聞かずに、レイゼーは語りだした。
「僕は、姫君に蔑まれた目で見られるのが好きだよ。けど、それよりもその反抗的な表情だよ!絶望を与えたくなるだろう?いずれ僕しか見えなくさせてやりたくなるような、そんな挑発的な目をしているんだよ!ああっ、姫君たまらないよ……!その表情が、悔しそうに歪み、そして僕のキスによって甘くとろけゆくように甘い表情へ変化していく!いや、悔しそうなままでも僕は好きだけどね。抵抗する姫君は、硝子のように美しいのだから。」
「おい変態やめろ」
俺はレイゼーを睨む。
「あ、そうそう姫君はずっとしかめっ面というわけでもないのだよ。とても表情の多い姫君でね。姉さんと話しているときは実に楽しそうに笑うし、僕がその気になれば、困ったような表情をするし、僕が身体に指を這わせれば恥ずかしそうな表情をするし――」
「黙れ、黙れ、黙れっ!」
がたりと勢い良く立ち上がる。
「いつまでくだらねぇ妄想してんだ、このナルシス吸血鬼が!一度もそんな表情したことねーんだよ!」
「ふふ、今日の姫君は短期だね。そんな姫君も素敵だが、また日を改めるとしよう。」
レイゼーが飛び去る。
雨境と島原さんと才臥は、溜め息をついた。
「……レイゼーのおかげで、理解したわ」
「たまには役に立つな、あれ」
「全くだな」
「え?」
-----------
氷河に反抗的な目を向けられて、苛めたいのは私。
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※瀬戸氷河
「なんでだろうなー」
島原さんが、頭を抱える。
ちなみに俺と才臥と雨境は、島原さんにシメられた。
もう治療は済ませて、おとなしく席に着いている。
「つい、やりすぎちまうんだよなー……」
「何がですか?」
才臥が、興味深そうに聞く。
「いやさ、氷河が俺を睨む目を見るとさ、ついやりすぎちまうんだよ。」
「それ、調子乗ってんなよ、って思うからじゃないすか」
「才臥はそう思ってたんだな」
「うん」
「もっかい殴ってやろうか」
「いい」
俺が怒りに震えて黙って立ち上がると、才臥が吹き出して笑い始めた。
雨境が、語り始めていた。
「いやさ、あれじゃない?ほら、氷河ってヒロインなんでしょ?だから顔立ちはいいわけじゃん。そんで、強くないわけじゃん。……やっぱ調子のってんな、ってことかな」
諦められた。
「そうなんだよな、氷河は殴ろうと構えてるときが、一番いい顔してんだけどさ、それを歪めたくなるっつーのか、楽しくなっちまうっつーのか……」
俺には、戦闘狂の血を目覚めさせる才能でもあるのか。
いらねぇよ、そんな挑発スキル。
「あ、でも楽しくなるのは分かりますよ、島原さん。すっごい苛めたくなる。」
雨境が賛同する。
俺は机に突っ伏す。もうやめてくれよ。
「レイゼーとかどう考えてんだろうな。あいつが一番睨まれてんじゃん。」
才臥がその話をすると、窓ガラスが割れた。
「僕の話が聞きたいのかな?僕と姫君の甘い熱情を……」
「ガラス弁償しろよ」
才臥の冷静なつっこみも聞かずに、レイゼーは語りだした。
「僕は、姫君に蔑まれた目で見られるのが好きだよ。けど、それよりもその反抗的な表情だよ!絶望を与えたくなるだろう?いずれ僕しか見えなくさせてやりたくなるような、そんな挑発的な目をしているんだよ!ああっ、姫君たまらないよ……!その表情が、悔しそうに歪み、そして僕のキスによって甘くとろけゆくように甘い表情へ変化していく!いや、悔しそうなままでも僕は好きだけどね。抵抗する姫君は、硝子のように美しいのだから。」
「おい変態やめろ」
俺はレイゼーを睨む。
「あ、そうそう姫君はずっとしかめっ面というわけでもないのだよ。とても表情の多い姫君でね。姉さんと話しているときは実に楽しそうに笑うし、僕がその気になれば、困ったような表情をするし、僕が身体に指を這わせれば恥ずかしそうな表情をするし――」
「黙れ、黙れ、黙れっ!」
がたりと勢い良く立ち上がる。
「いつまでくだらねぇ妄想してんだ、このナルシス吸血鬼が!一度もそんな表情したことねーんだよ!」
「ふふ、今日の姫君は短期だね。そんな姫君も素敵だが、また日を改めるとしよう。」
レイゼーが飛び去る。
雨境と島原さんと才臥は、溜め息をついた。
「……レイゼーのおかげで、理解したわ」
「たまには役に立つな、あれ」
「全くだな」
「え?」
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氷河に反抗的な目を向けられて、苛めたいのは私。
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