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発掘作業してたら出てきた紅紗灯夏。
吸血鬼とおいしい設定がありながら、絡む場所が男の少ないアブノーマルチェインワールドだなんて許せぬ。
と、昨日思ってたので書きます。
ついでに微えろやります。
ついでに才臥×幽夜やります。

いろいろご注意。

吸血鬼
紅紗 灯夏
あかしゃ ひなつ

被害者
存原 幽夜
ありはら ゆうや

目撃者
如月 才臥
きさらぎ さいが




放課後、人のいないはずだった教室に灯夏さんがいた。
窓の夕日を見たまま、ぼんやりしている。
「灯夏さん?」
声をかけても返事がない。
灯夏さんに近付いて、肩でも叩く事にした。
灯夏さんの後ろまで来たところで、彼女はぐるりと振り返り、俺に掴み掛かる。
「灯夏…さ…ん!?」
そして、先程彼女がいた窓際に叩きつけられる。
かなり強い力で。
「ぐっ…ぁ…」
だけど、まだ掴まれたまま。
灯夏さんが耳元で囁く。
「ごめん…ちょっとだけ頂戴ね。」
そしてそのまま、首筋に噛み付かれた。
「な、何してんだ、灯夏さん!」
血を吸われてる気がした。
吸血鬼…?
いやいや、ファンタジーも大概にしろよって。
気が遠くなる。
俺は、貧血気味だっただろうか?
「…ちょっ…灯、夏さん…んっ…」
首筋を吸われていると言う事は、首筋を舐められてもいるわけで。
感じるのか高い声が出てしまう。
「…くっ…ぁ…」
声を出さないように、堪えるがなかなか難しい。
「灯夏…さんっ…」
もう一度呼び掛けても、何も答えてくれない。
血を吸うのに夢中らしい。
俺は声を殺すのに必死なのにな。
誰かに知れたら終わる。
「…っは…ぁ…」
駄目だ、押えきれない。
限界が近くなったところで、灯夏さんは首筋をぺろりと一舐め。
ようやく灯夏さんは離れてくれた。
「はぁ…っ!?」
ぐらりと視界が傾く。
一息つこうとしただけじゃねぇか。
灯夏さんが、倒れそうになる体を支えてくれる。
「大丈夫?」
「だいじょ…ぶ…じゃない…。」
そして、意識がなくなった。

「おい、大丈夫か?」
「…さいが?」
目が覚めたら、目の前に才臥がいた。
「紅紗灯夏…灯夏さんから、お前が貧血で倒れたって聞いてさ。暇だろうから見ててあげて、って押しつけて逃げられた。」
逃げたのか、灯夏さんは。
才臥は、立ち上がろうとふらつく俺を支える。
「にしても、お前が貧血なんてなあ。不健康だっけ?」
「あんなもん、例外だ。献血以上に吸われてるわ。」
吸われた、という単語を聞いて、才臥は不思議そうな表情をする。
言ってからしまったと思った。
「吸われたって?」
「吸血鬼…だよ。いたんだよ、これが。」
正直に言うしかなかった。
才臥は悪戯に笑う。
「へぇ…この辺とか吸うのか?」
才臥が首筋を指でなぞる。
変に感じてしまい、びくりと震える。
「ちょっ…やめろ…よっ…」
予想外の反応だったのか、才臥は大笑いした。
「幽夜、感じるようになったのかよ!?」
「…吸血鬼のせいだ!」
恥ずかしくなって、つい声を荒げてしまう。
才臥はさらに大笑い。
「幽夜、顔赤い!そんなに恥ずかしい体験だったのかよ!?」
「うるせぇ…っ」
またぐらりと視界が揺れた。
才臥がまた支えてくれる。
「あー、悪い。お前貧血だもんな。立てるか?」
「立てるっつの…!」
だが、叶わず足がふらつく。
「…しょうがねぇな。幽夜が治るまでいてやるよ。座りな。」
近くの机の椅子を用意する才臥。
俺はそこに座るとぐったりとなった。

-----------
喘ぐだけです。
微えろだもの。

才臥×幽夜はまあまあですけど。
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