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そろそろ折り返し地点ですよ!


・想起五十段落とし
※榎本恭二
「あああああああ!!氷河と遊びたいんだけどおおおおお!!」
「……ッ!?」
何故か氷河にいきなり銃口を向けられた。
こ、怖いんだけど。
「どうした恭二!?敵の魔術か!?」
「い、いや、大丈夫だぜ、氷河」
「本当にか?」
氷河がジト目で俺を見る。
やめろ、可愛い。
「大丈夫だって!だから、その銃しまって!」
「あ、ああ……」
ちゃんと銃をしまう氷河。
でも、不安そうでびくびくしている。
「俺、あんまり治癒術得意じゃねぇから、応用とかほんと苦手なんだけど……」
と、切り出して氷河が俺に治癒術をかける。
気分は楽になる。何が苦手だよ、全然うまいのに。
「……気分はどうだ?」
「氷河のおかげでよくなった!」
「魔術的なものじゃないのか。じゃ、なんだろうな……。」
氷河はずっと銃を手にかけて、何やらぶつぶつ考え事をしていた。

「心配されるってのも、全然悪くないじゃーん!」
「うるせぇぞ!」
氷河が怒鳴る。
ずーっと聞いてると、これ心地よくなりそうだ。
「はぁ、よし恭二を起こした。もういいよな?」
「え?構ってくれないの?」
さっさと出て行きそうな氷河を、なんとか引き止める。
「今日は、雨境と予定があるんだよ」
まさかの雨境だと!?芳示じゃなくてあの猫かよ……!
あっけにとられている隙に扉を開けられてしまった。
「じゃあな恭二、また夜によろしく!」
ウィンクまでされて、氷河は出て行ってしまった。

「ああああああ!!いかないでえええええ氷河ああああああ!!」
「恭二……!」
急に氷河が俺の手を取る。
「俺は、どこにもいかねぇよ。ずーっと恭二の側にいるから」
「え、ほんとに!?」
「ああ、だってそう約束したからな……」
氷河の目の色に光がない気がする。
なんというか雰囲気が怖い。
「つーか、恭二こそ。この前俺に内緒で芳示の所に行ってたんだって?なにしてたんだよ?」
「え、芳示と?」
しまった。夢オチだからこの世界の俺がしでかした記憶なんて全くない。
それっぽいことを言うしかない。
「話してただけだって、友達なんだし、当然だろ?」
「……恭二はずっと俺の側にいるって言ったよな?」
「え、でもそれぐらいはいいだろ?」
「よくない」
氷河がはっきりという。
なんだろう。はっきり物事をいうのは氷河の性格だけど、この氷河は怖い。
「やっぱり、閉じ込めた方がよかった?恭二があまりにも嫌がるからやめたけど……約束一つも守れないなら、そうするしかねぇよな……」
隠し持っていたナイフを手に、氷河が笑う。
「すぐ治すから、我慢してくれよ、恭二」

「うわあああああああああああっ!」
「……あ」
目覚めるのがもうちょい遅かったら、俺刺されてたよ!
怖すぎる!
「…………おはよ」
「お、おはよー!」
氷河が言葉少なめだ。
これもこれで耐えがたいんだけど。
まといちゃんみたいだなーもう。
「も、もっと喋ってもよくね?俺、嫌われてるかと思っちゃう……」
「ごめん……なんて言ったらいいか、わかんねぇんだ……」
「え、ごめん……」
空気が重い、助けてねぇちょっと。
そうだ。ここは叫んでみるしかない。

「もっと氷河の声が聴きたいんだってええええええ!!」
「あ、おはよう恭二!」
明るい声が返ってくる。安心した!いつもの氷河だ!
「あのさ、朝ご飯とか作ったから、食っとけよ」
「え、マジで!?」
あの氷河が朝ご飯だと!?作れたのか!
「まぁ、俺だって出来るんだからな!あとさー……」
氷河が俺の適当に物の並べただけの棚に手を伸ばす。
「くっ……とどか、ねぇ……!」
つま先まで伸ばして棚の上にあるものに手を伸ばす氷河。
かわいすぎる。俺、手伝いたくねぇわ。
「もう……ちょい……よっと、取れた!」
指先でちょいちょいと触れて、読みたくなかった厚い本を手に取る。
「うわ、わわわっ!?」
その勢いで、近くにあった山積みのがらくたが一斉に崩れて、氷河に襲いかかる。
「氷河!」
ベットから飛び出して、氷河をかばう。
がらくたが全部俺にあたって痛いが、氷河は守れた。
「ってぇ……大丈夫か、氷河?」
「あ、ありがとな……恭二」

「ああああああああああああああああ!!」
かわいすぎる!やべぇ、なんだよさっきの氷河!
「恭二、何してんだ?」
「え、あ、氷河で悶えてた」
「俺で?わけわかんねーよ……」
今まで悶えていたせいか、俺はようやくあたりが特別おかしいことに気付いた。
灰色で殺風景な部屋。まるで俺が捕えられていたみたいだ。
「つか、捕まってたのによくそんな暢気なことしてられるな……」
氷河も言う限り本当のようだ。
「助けに来たんだよ。心配したんだからな」
俺の腕に繋がれていた鎖を外す氷河。
外すと氷河は俺を庇うようにし、銃を構える。
「その吸血鬼未満をみすみす逃がすと思うのか?」
魔術師かな?氷河より俺を狙うなんて珍しい。
「はっ、恭二は俺のだ。返してもらうぜ?」
魔術師を挑発する氷河。
そしてすぐに魔術師に向けてとびかかる。
魔術師はそれを咄嗟に躱し、手のひらを俺に向ける。
「ふん、こんな人間崩れ、殺してやる!」
「っ、恭二!」
氷河が俺をかばう。
氷河を守るのは、俺だってのに……!
「は……っ、だいじょぶ、そうだな……よかった……!」

「ちがああああああああう!」
氷河を守るのは、俺なのにー!!
「朝起きるときまでうるせぇのかよ!」
氷河に怒られた。
今までで一番ひどい言い方かも。
「だって、俺の取り柄だもん。」
「それしか取り柄がねぇってのも悲しくならねぇ?」
「う……ぐさってくるね……氷河……」
この氷河は言葉がいちいち心に刺さる。
「でも、起こしてくれるんだよね。」
「そりゃ、お前がだらしねぇからだよ」
呆れてため息をつく氷河。
「だって起こしてくれるんだもーん」
「じゃ、起こすのやめるかな」
「ああ、それはやめて!」
「ったく、しょうがねぇな……」

「あああああああ!!氷河がツンデレええええええええ!!」
「うるさいよ、恭二」
氷河が側にいた。
穏やかな氷河な気がする。
「おはよう、氷河」
「ああ、いつも起きるの遅いよな恭二は」
くすりと笑う氷河。
「だから、起こしがいがあるっていうか、な。俺以外のやつにはやらせねぇからな」
「決まってんじゃん!誰にもわたさねぇよ!」
「ああ、恭二の世話は俺の役目だからな」
いつもなら、めんどくせぇとか言うのに。
素直で俺に従順な氷河も可愛いなぁ。
「そうだ、恭二。何か飲み物とかいるか?」
「んー、じゃあ紅茶がいい」
「分かったよ。ちょっと待ってな、もってくるから」
氷河が部屋を出ていく。
さて、俺は氷河の紅茶をもらえるのかな……。
あれ、意識がぼんやりとしてき……た……。

「やっぱりもらえませんよねええええええええ!!!」
分かってた!どうせこうなるって思ってた!
「……遅い」
氷河が不機嫌そうにこちらを見ていた。
ずっと待ってたのかな?
「今日は遊びに行くって約束しただろ。一時間の寝坊だけど。」
「ええええ!?ごめん、氷河!」
バッと飛び起きる。不満そうだもん、これはまずい!
「もういいよ。今から行ったら帰り遅くなるし、さっき羽織さんに捕まっちまったし」
むすっとした表情のまま、腕を組む氷河。
俺は手を合わせて謝るしかない!
「ごめんって!今度はちゃんと朝起きるからー!」
「その今度っていつだよ」
「うぐっ……ええーと……」
「恭二の嘘吐き」
刺さる!その何気ない言葉が俺に刺さる!

「あああああああ!ごめんなさああああああああい!」
「うるっせぇんだよ!」
叩かれた。結構本気で痛い。
「ごめん……」
先ほどのことも引きずってか、俺は謝ることしかできなかった。
「ったく、そんな大声ださねぇと起きれないわけ?」
「悪夢だったからねー、しょうがないかなー」
「しょうがなくねぇっつの!」
また叩かれた。
この氷河、荒っぽいなー。
「はぁ、次騒いだら殴るからな」
「んー、わかったー」
気の抜けた返事をして、起き上がる。
「あ、氷河それなに?」
俺の机に置いてあった缶の紅茶を指さす。
「ん、俺が飲みたいから買ってきたやつ」
「一口ちょーだい!」
「誰がやるか!」
今度は殴られた。痛いって!
そして、目の前で飲み干されてしまった。
「……あー、俺も飲みたかったー」
「てめぇで買ってこい」
「ひどーい、そういう優しさあったっていーじゃんかよー」
「うるせぇ!」
また殴られた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
21,警戒
22,浮気
23,病み
24,無口
25,背伸び
26,ヒーロー
27,毒舌
28,一途
29,不満
30,暴力的

というわけで、半分こしましたね!
書いてて楽しいです、ほんと。
俺得です。俺しか得しないですこれ。
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