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この前のダークな妄想、書きたいとこだけ書いてみた。
と思いきや、ギャグっぽいことも書いてみた。



・吸血鬼の分離事情
※瀬戸氷河
恭二がおかしいと気付いたのは深夜だ。
今日は血を吸わないと宣言したはずの恭二が、扉を開けた。
そして深く牙を刺して血を吸い、俺をベッドに括り付けた。
普段の恭二らしからぬ行動だ。
『貴様は私の餌だ。そこで大人しくしていろ。なに、殺しはしないさ』
低い笑いと共に、恭二は部屋を去った。
と思ったら、すぐに恭二が慌てた様子で俺の部屋に入る。
「うわああああああ!氷河、いないと思ったら、誰にそんな事されたのさ!?」
「覚えてないのか……?」
「え?」
俺が夜の暗がりでも恭二を見間違えるはずはない。
けれど、恭二は恭二自身がやったことを覚えていない。
どういうことだかはまだ分からないが、恭二にはまだ隠すべきだと思った。
「いや、なんでもない。これは……えっと、そう、丙の過保護だよ。だから気にすんなって」


「彼がそれに気づくまでに解決策を探そうとする所が貴方らしいですが、甘いわ」
「甘いったって、当然だ。恭二は俺の……っ」
「私は彼を人間に戻せる。これ以上手遅れになる前に、彼の吸血鬼の分を殺す」

・神血の自傷事情
※高曇河西
氷河の様子がおかしい。
全然氷河の身近でもない俺でもわかる。
俺は氷河を研究室に呼んだ。
理由ならある。
氷河は魔術師を殺すために、自分の腕をナイフで斬り裂いて血をばらまいているのだから。
「氷河、反省してる?」
「してますよ」
表情豊かな方のはずの氷河は、無感情のような冷たい目をしている。
「……最近の君の行動は目に余るんだよ。そんなに自分を傷つけて、どうしたいんだよ」
「魔術師を釣るなら、俺の血を見せた方が速いって気づいただけ。効率の問題ですよ。」
「だからって、君が傷つくのをよしとする人がここにいないのは、知ってるだろう?」
「……」
氷河は押し黙った。
彼自身もそれは理解しているのだろう。
「死に急いでる、そんな気がするよ」
「死ぬつもりは、ありません。死んで、たまるかよ」
「え?」
「いえ、失言です、すみません。」


「氷河、追い詰められ始めてるよ」
「ああ、普段から狂った奴だと思ったけど、あんなに取り乱すのは初めてだ」
「言葉や態度も冷たくなってきて、平気で敵に突っ込んで傷ついたり……俺、あんなの見たくないよ……」
「死にてぇのかな、あいつ」
「それはないよ!」
「恭二、どうしてそう言い切れるんだよ。ナイフで自分を斬り裂くような奴だぞ?」
「……でもさ、ちゃんと治癒術は自分に使ってくれるじゃん!」
「それすらも利用してるのかもしれないよ」
「特攻したい、自分も敵も構わずに傷つけたい、か。なんなんだ、今の氷河は。」

・辻斬りの救われぬ提案
※瀬戸氷河
深夜、月明かりのない日。
俺は木津樹さんへの疑心から本部を抜け出した辻斬りに呼ばれていた。
呼ばれた場所は、かつて彼らが人を斬り続けた場所。
人斬り橋。
崎原さんから、話を始めた。
「我々も考えてみたんですよ、氷河と恭二が救われる方法を」
「え……?」
「抜けた身でありますが、一時は剣になると宣言した仲。当然ですよ!」
羽織さんが笑う。
本部でも見せてくれた明るい表情。
「でね、我々辻斬りでも出来ることがあると気付いたんですよ。」
「でも、これは氷河しか救えない。」
「全てを手に入れるお手伝いは出来ないですけど、全てを失いたいという願いなら叶えられるんですよ」
二人が刀をゆっくりと抜く。
俺の知らない二人の辻斬りとしての姿に恐怖する。
「「……ここで、死ねばいい」」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以下、格ゲー妄想

・勝利を望む青年
※津川朋康
「やるなら、本気でやれよな」
「や、やりますって……。」
氷河の威圧が怖い。
たかが模擬戦じゃないか。
ライフルを抜いて構える。
氷河はもういつでも動けますよーって状態。
氷河ぐらいのインファイターになると、俺不利なんだよね。
「行くよっ!」
ちゃんとやるって宣言してから、火の魔弾を氷河に向けて撃つ。
氷河は当然それを躱す。
だよねぇ、俺ごときの弾当たんないよね……。
スナイパーとして自信なくしそうだよ。
「手加減すんな津川!」
「十分本気だって!」
氷河の鋭い蹴りを銃身でガードする。
それでも、押されてしまう。
「うう、もう当たってくれればいいやー!」
ちゃんと氷河を狙って弾を撃つ。
今度は属性弾じゃなくて普通の弾。
「あっぶねぇ!」
氷河はそれをかすめただけでまた躱されてしまった。
今度はハンドガンの弾が俺を襲う。
「ひいっ!」
氷河自身が死にはさせないって言ってくれたけど、それでも怖いし痛いよ、これ!
「貰った!」
どこまで勝利に貪欲なんだろう。
俺だって勝つ事は好きだよ。
けど、氷河はどこか行き過ぎているような気がするー……。
氷河の蹴りがガードも出来ない俺に当たるって瞬間。
俺の外した弾が跳弾となって氷河の腹に命中した。
当然、動きはキャンセルされ氷河は蹲り座り込んだ。
「……大丈夫?」
「アンラッキースナイプ……だったよな……?」
「う、うん……。」
「偶然って、怖いな……」
「ごめん……痛かったよね?俺も痛かったんだけど」
「そーじゃなきゃ、模擬戦じゃねぇだろ」
「……そうなんだ」
氷河が腹の治療を終えて、立ち上がる。
「津川って強い方だよな。」
「自分の偶然ってすごい、って改めて思ったよ……」

・見返したいだけの魔族
※神谷慎二
魔力で斧を作り、ダンッと地面に突き立てる。
「さぁ、用意はええな?」
対する上月は、ナイフをくるりと回して、ため息を吐いた。
「はぁ、僕は別にいつでもいけますよ」
「その余裕そうな態度がムカつくっちゅーねん!」
斧を豪快に投げる。
どうせ魔力でいくらでも精製できるしな。
「だーって、神谷さんは長命で魔族の力をちょっと持ってるってだけですもん」
「なんやとぉ!?」
上月は躱すと、すぐに俺の懐に潜り込もうと突進する。
それをさせまいと、足元に炎を立ち上らせる。
「神谷さんよりも、恭二とか芳示とか雄飛さんのが怖いです!」
上月は急停止して飛んで、ナイフを投げる。
俺はそれを斧ではじく。
「くっそ……やるやないか上月」
「本命はまだ出してませんけどね。」
と、上月が懐中時計を取り出す。
芳賀って魔術師から借りた時をちょっとだけ操る時計。
格ゲー大会中しか機能しないけど、十分脅威だ。
「僕がなめられてるのも嫌なんで、さっさと蹴りつけますよ!」
「上等や、白黒つけるで!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
やりたいことだけやりました。


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