忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ケージインゲームの6話です。

※小泉煉無
「待っていたわ…杜矢上月。」
「あれ、俺で最後?」
「ええ、最後よ」
「何だかんだ早いんだね、坂上兄弟も」
「あの二人が一番遅いと思ったけどね。あなたが最後だとは」
「まぁ、気にしないで。小泉さん、ゲームを続けて。」
「実況を続けて、だろ?はいはい、わかりましたよ、では、東チームから見てみましょう!」

末沢と神谷が青龍を見上げて話す。
「龍って長いよね。」
「はぁ、確かにでかいし長いな」
「あれの背中に乗るなんて、昔の人は凄いよね。」
「…まー、そうですね」
背後から目が笑ってない柊が二人の肩をつかむ。
「しばかれたいんですか?お二人は」
二人は振り返り、乾いた笑いを洩らす。
「あ、あははは…さ、末沢さん、龍を追い詰めますよ」
「そ、そうですね、そうしましょう」
「いや、お二人には青龍のトリックを暴いてもらう。」
きょとんと柊を見る二人。
「あの青龍が偽物の可能性があるだろ。だから、末沢さんと神谷さんに暴いてもらう。鹿屋さんにも来てもらってください。じゃ、任せましたよ」
たっ、と柊が向こうにかけていく。
その向こうでは千神と江崎と榛原の三人が青龍の正体や倒し方を暴こうとしていた。
三人を守るように、羽織と崎原が魔物を切り裂く。
「雑魚は任せて下さいよ!」
「朔走さん!」
自由に斬り回る羽織に振り回されながらカバーする崎原。
「…思い出した」
榛原がふと呟いた。
千神が榛原に問い掛ける。
「本当か?」
「青龍を柊のやり方で倒す方法だけどな」
「いや、十分。さすが柊神社に入り浸った学者!」
「…褒めてるのか?それ」
「いいから!」
「分かったよ。依鶴、柊は?」
尖宮が長剣でなぎ払う。
「末沢さん達に何か言いに行きましたが…」
「辰希さん、何か分かったんですか?」
柊が彼らと合流する。
「ああ、あの龍を柊の力で倒す方法だ。札と短刀はあるな?」
「ああ、あるな」
「よし、それなら簡単だ。札で青龍の魔力を封じてから、頭を短刀で刺せ。」
「…成る程、龍の話をそのまま思い出したのか」
榛原の話で何か策を得たようですね。
「けど、誰が青龍の動きを止めるんですか?」
尖宮の質問に、彼らが止まった。

「なかなか面白いね。」
「杜矢さん、どうしますか?」
「いや、しばらく見てるよ。何処かが主を倒したら隠れるかな。」
「隠れるんじゃなくて、捕まってよ」
「ああ、ごめん」
 

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]