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ケージインゲームの12話です。

※小泉煉無
「へー、魔物を動かしていたのは君たちだったのか」
高曇が坂上兄弟を見て言う。
「そう、魔物の人形を翔が作って、僕が動かしていた。」
坂上由良が説明する。
「どっちも興味深いねー、かなりリアリティーがあったよ」
乃木坂がメモを取っている。
記事にするつもりだろうか。
「おいおい、そこで一番熱い見せ物を見ないのかよ?」
俺が本部の人たちに振る。
「ああ、勝手に頼む。」
白河から雑な答えが返ってきた。
仕方ない、東チームを見てみましょう!

「本当に、魔族なんだね…」
末沢が神谷を見て、呟いた。
神谷は自分の魔力で作り出した斧で魔物を凪ぎ払う。
そして、突進してくる青龍に向けて、手を突き出す。
「凍り付け!」
軽く手首を振ると青龍の目の前に氷の壁を作り出した。
「魔力に秀でたインテリ魔族か…!今どきそんなのがいるとはな!」
柊が札を投げると、青龍を囲むように陣を作る。
「柊っ!剣はあるよな?」
「当然!」
榛原が確認するように叫ぶ。
柊は軽く返し、青龍の頭を狙い飛んだ。
そして、勢い良く振り下ろし、青龍の頭に突き刺す。
『合格だ…!西の扉を開けよう』
杜矢さんが、安心して一息ついてます。
「神谷さん、凄いじゃないですか!」
尖宮が神谷にかけよる。
「いや、全然だ。上月を負かした事はないんだから」
「上月さん、か…」
尖宮が頭を抱えはじめると、羽織が扉を開けた。
「尖宮さん、悩む事ないでしょ、そんな事で」
「羽織さん…」
尖宮はくすりと苦笑いした。

「クリアおめでとう!杜矢さんの所に案内するよ。」
『転送しまーす』
東チームも転送した。

「遅かったじゃねぇの!」
「才臥!?ええっ、亜須磨君まで!」
如月が東チームを迎えると、尖宮が驚く。
柊と千神は落ち着いていて、白河の所に向かっていた。
「早かったですね」
「お前らが遅いんだよ」
「冷たいなー」
って、そんなのんびりしたものを俺は見たいわけじゃないんだよね。
杜矢さんと神谷の様子を見る。
「やればできるじゃないですか」
「あれくらいは簡単だろっ。」
優しい表情で褒める杜矢さんとそれで調子に乗る神谷。
いいコンビなのかもしれません。
「しかし、魔族ってのは羨ましいねー」
莱桃が神谷に話し掛ける。
「俺は、魔導書がないとなんも出来んからなー。」
「それ…あの魔導書じゃないですか!?」
神谷が魔導書を見て、驚いた。
「あなたが持ってたんですか…」
「取り返すか?」
「いや、俺は魔族のいざこざには関われませんから。」
「ハーフか」
柊が言い切った。
神谷はただ頷いた。
「血の色が違った。あれは人間の血も混ざった色だ。」
「詳しいですね」
「まあな…」
柊は苦い表情だった。

「……亜須磨?」
「あ、いや、何でもない」
篝祇がさっきから神谷を見つめていた。
なんなんだろうか。

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もう終わってしまいそうだ。
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