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ケージインゲームの14話です。

※篝祇亜須磨
俺たちがゲームをクリアした事により、芳賀巫斗達が真相を全て話すと言った。
「ま、このゲームは私が君たちの実力を見たかったのと、杜矢の我が儘だったわけ」
「上月…」
神谷さんが心配そうに杜矢さんをみる。
「そんな顔しないで下さいよ、神谷さん」
「いや、俺が悪かったわけだ……わっ!?」
白河さんが神谷さんの襟首を掴んで、引き戻す。
「いいや!監獄から逃げ出した時点は罪は重なってんだよ。」
「…そうですよ、僕らは全員大罪人だ。」
「待て待て待て!俺は違う!」
小泉が飛び出し、首を振る。
「俺はただ頼まれた司会者!まさか芳賀さん達が大罪人だなんて知らなかったっつの!」
「…本当か?」
白河さんが疑心の目で、小泉を見るが、芳賀が答えた。
「小泉君は本当に一般人よ。私が連れてきたんだもの。」
「…でも、小泉煉無なんて名前聞いた覚えがないような…」
小浜さんが呟くと、乃木坂さんがにやにやと笑いながら、答える。
「小泉さんは、最近少しずつ名前が売れ始めた司会者ですよ。情報屋を辞めた小浜さんには分からない程マイナーですよ」
「ちょっとイラッと来ましたよ」
小浜さんが乃木坂さんを見ずに言う。
「さて、一人ずつ聞いていくぞ。まずは芳賀巫斗。お前は魔族なのか?」
「私は魔族じゃない。魔物と仲が良かっただけの人間。」
神崎さんが芳賀に噛み付く。
「けど、あの転移魔術はかなり高度だぞ…!」
「そりゃ魔物に教えてもらったり、魔物の血を飲んだりしたからよ。」
「マジかよ…」
神崎さんが一歩後退る。
「で、お前等は?」
白河さんは次に坂上兄弟を指差す。
「僕らは禁忌を犯しただけ」
「何もしてないよねぇ」
顔を見合わせ答える坂上兄弟に、白河さんは簡単に流す。
「十分だな。最後は…お前だ。杜矢上月」
「僕は、魔族である神谷さんを匿った罪ですよ。」
「…ハーフだからだろ?ただの魔族なら許されるはずだ。」
柊さんが、杜矢さんに突き付けるように言う。
「そうですよ。神谷さんは強い魔力を持ったハーフだった。それがあの町には怖かったみたいでしてね。」
「上月、もういい」
神谷さんが、杜矢を止めた。
「白河さん、また監獄に彼らを入れるんですか」
「いや、償わせるが」
「は?」
白河さんが即答したので、動揺する神谷さん。
「お前等、本部で働け。それでこの事件は無かったことにしてやる。」
白河さんの提案に、即答したのは芳賀だった。
「断るわ。私はこのまま逃げて魔物を探すんだから。」
「俺もしなくていいよな?いいよな?つか、しねぇぞ!」
次に小泉が断った。
「…僕はお世話になりましょうかな」
「「僕らもそうさせてもらおうかな」」
杜矢さんと坂上兄弟は、本部で働く事になった。
芳賀さんは俺たちを本部の会議室に戻した後、早々に転移して消え、小泉は「何かあったら協力してやる」と一言残して消えた。

ケージインゲームは終わりを告げた。
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今日、最終話書くよ!
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