零雨リクエスト、攻めにょた企画。
私自身の構想ですと、全７話＋おまけを予定しております。


にょた化がが苦手な人は閲覧を避けてください。

※相模康司
朝、目を覚ましたら俺の身体がおかしくなっていた。
まず男にあるべきものがない。そして、おっぱいがある。
ここまでおかしい異変の原因は一つ。魔術師が悪い。
深いため息を吐きながらも、起き上がる。
この状態で一日を過ごさなきゃならないんだ。
どう対処するのがいいのかね……。
「康司！おっはよー！」
「げ、才臥……」
才臥が俺の部屋の扉を勢いよく開けてやってくる。
しまった、こいつ朝早いやつだった。
才臥はすぐに俺の身体の異変に気付く。
「康司が女になってるー！」
「バカ、声がでかいって！」
俺が止めるより早く、すぐに騒ぎ立てられてしまった。
こいつの問題をすぐ大事にしちまうことをすぐにやめさせたいもんだ。
口を塞いで、才臥を止める。
「ったく……何してんだよ、馬鹿」
「康司ー……胸当ててんの？」
才臥がにやにやしながら聞いてくる。
口を塞いでる状態ってのは、才臥に接触してる状態であり。
焦っていた俺には気付けなかったが、俺の胸を才臥に押し当てているようなものだった。
「ち、ち、違うからな！」
「なんだよ、動揺しちゃってー。揉んでやろうか？」
才臥がにやにやと笑う。
こういう悪戯が好きな奴だからな、才臥は。
呆れながら、才臥を突き放す。
「だめだっつの。」
「えー、なんだよ、感触ぐらい楽しませてくれたっていいだろー？」
「俺だって何が何だか分かってねぇんだから、落ち着かせろ」
俺はベッドに座って自分の身体に触れてみる。
ほんとに女になってやがる。
胸もあるし、なんか細くなった気がするし。
才臥は床に座って俺を見上げている。
「康司、可愛くなったじゃん。」
「んん？そうなのか？」
「うん、魔術師もいいセンスしてるよな。」
「認めるなよ、才臥……」
才臥があっさり言ってしまったが、犯人は恐らく魔術師なのだろう。
こういうのが好きなのは、芳賀巫斗とかその辺だろ。
「なぁ、康司。こっちこいって」
「なんだよ、それ俺がやると嫌がる癖に」
才臥が俺に手招きする。
普段は俺がやっている事なんだが、才臥はすぐに逃げ出してしまう。
「だって、康司女の子なんだもん。」
「理由になってねぇって、それ」
でも、この体のおかげで才臥に近づけるのなら、喜んで利用してやろう。
才臥の隣に座る。
「魔術師もたまには面白いことするよな」
「俺は迷惑だけどな。才臥が女になればよかったのに」
「俺がなったら、可愛い恰好してアイドルポーズでも撮るかな！」
「やめてくれよ、恥ずかしい」
想像するだけで、俺の独占欲が抑えられそうにないと思った。
才臥は、かっこいいんだから、女になったらどれだけ可愛い女になるんだか。
「なぁなぁ康司。お前も可愛い恰好してみねぇの？街でなんか買ってきてさ、自撮りとかしようぜ！」
「しねぇよ。どうせ今日だけだろうし」
「今日だけだからこそだよ、康司！女性の少ないこの場所であいつらを煽ろうぜ！」
「お前、嫌な事考えるな……」
「面白そうだろ！？」
「俺がマジで襲われたらどうすんだよ」
「それはねぇよ。康司が戻った時に見せればいいんだから」
「とことんひっでぇな、お前」
「へへへ、康司にはそこまで迷惑かけねぇよ」
俺に迷惑をかけたくないっていうのは、昔の事に起因するんだろう。
才臥が後悔を知ったあの日に。
まぁ、そんな話はどうでもいいだろう。
「なぁ康司」
名を呼ばれて才臥の方を見ようとすると、才臥が俺を押し倒す。
「今、俺に抱かれてみるってのはどーよ？」
「それも、俺が言うと嫌がる癖に」
「俺が下ってのが、ありえねぇんだって。いや、男とヤるって程飢えてもねぇし！」
才臥がにやりと笑う。
常識はずれな奴だと思われているような奴だが、こういう所は常識的なんだよな。
しかし、押されてばかりの俺ではない。
「俺も、お前に抱かれるってのは、ありえねぇんだよなー……」
「なんだよ、やんのか？俺、いっとくけどすげぇよ？」
「なにがだよ」
きひひ、と才臥は更に笑う。
「今から教えてやるって！」
「させるか！」
先に俺からキスしてやった。
才臥はそれだけで、悔しそうにしていた。

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才臥は実はノンケなんだぜ……。
氷河達に対しては、煽ってるだけなんだぜ……。
それでも、受けだけど。