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こっからシーラまでのキャラが急にわきます。
でも、これにはシーラあたりのキャラがでません。



・フロートショットの魔術師
※大浦丙
俺はぶっちゃけ四人の中で一番弱いと思う。
氷河は神血と魔術と格闘と銃撃で戦える何だかんだでいろいろ出来るやつだし、恭二は吸血鬼の力がある。
芳示だって、軍部で学んだ銃撃と格闘の力がある。
俺は、糸で相手を止めるか、毒で相手を苦しめるかってだけ。
格闘は氷河と五分五分ぐらいだ。
そんな俺が一人で魔術師にあったら、どうなると思うかな。
負けると思うんだよね。

というわけで今、目の前に魔術師がいる。
遺跡の調査で最新部に来たんだけど、魔術師の研究所だったみたい。
無数のナイフを宙に浮かべて、俺の動きを待ってる。
どうしようか。どうすればいい。
多分、俺の力じゃあれには勝てない。
相手はずっとにやついて待っている。
いろいろと考えて、俺は毒針をこっそり手にする。
一瞬に賭けてみよう。
勝てないけど、逃げるのならどうにか出来るかもしれない。
魔術師の首筋を狙い、針を投げた。
その動きで敵対したと思われ、浮いてたナイフが全て俺に飛ばされる。
魔術師に毒が効けば、途中でナイフが落ちるはずだけど。
勢いが死ぬことなく、無数のナイフは俺の身体中を切り裂き、刺した。
頭を庇ったことで、腕にナイフが刺さり、痛みで動かない。
これじゃ糸も使えない。
「はぁ……氷河にいろいろ言えないな……」
痛みに堪えて立ってはいるけど、正直きつい。
足にだってナイフは刺さっているのだから。
止めとばかりにまたナイフが宙に浮く。
あー、やばい。動けないよ、もう。
逃げなきゃ。どうやって……?
「丙!」
ふと声がした。
声にびびった魔術師は、ナイフを放った。
だが、それは氷の壁によって阻まれる。
「氷河……?」
魔術に使う杖を持った氷河が追いかけてきてくれていた。
氷河はすぐに魔術師の懐に潜り、杖で殴り倒していた。
そして迷いなく銃で頭を撃ち抜く。
狙われ慣れすぎて、手際が早い。
安心した俺は、遺跡の壁にもたれかかった。
「丙……!大丈夫か!?」
「痛ッ……へーき、じゃないな……」
「まず、ナイフ抜かせてもらっていいか?」
「いい、俺が抜くから……」
刺されたナイフを手に雑に引き抜く。
その度に痛みが響くけど、気にしてられなかった。
正面からしか刺されてないことが幸いし、自分で簡単に引き抜けた。
「丙……ッ!」
氷河が治癒術を俺にかける。
流れる血が見てられなかったんだろう。
俺たちの血が氷河の恐怖のきっかけだから。
「もう、痛みはないよな?」
「うん……ありがとう、氷河」
「ああ……いいんだ。丙がそこまで傷負うの、久し振りだよな。なんかあったのか?」
「買い被らないでよ。俺は氷河より弱いんだから。」
「いや、丙だって強いだろ」
「いいや、悔しいけど氷河の方が強い」
もう痛みがないから、すっと立ち上がれる。
「また頑張って鍛えないと、だなー」
「丙?」
「俺だって氷河を守りたいんだから。魔術師ぐらいどうにか出来るようにしなきゃ」

―ーーーーーーーーーーーーーーーーー
丙編かな



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