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エリュシオンの13話です。
※篝祇亜須磨
エルを連れて、街に入ると避難が済んでいたようで誰もいなかった。
「図書館とかあったかな…?」
俺は街にはあまり行かないので、地形に詳しくない。
エルがどうしたんですか?と不安そうに聞いてきたが、大丈夫とだけ返した。
広場に出ると人がいた。
俺が声をかけるより先に、向こうから声をかけられた。
「どうした?逃げ遅れか?」
凛とした女の声だった。
近付きながら、声をかける。
「そちらこそ、ここは危険ですよ!避難して下さい!」
「…本部のものか。私を見て分からないか?」
彼女は大剣を手にしていた。
銀色の髪に赤い瞳。
エルが呟いた。
「まさか…魔族?」
「ああ、その通りさ。私はイシア。魔族だ。」
エルの声が聞こえていたのか、イシアが答えた。
「魔族…?」
「他のものは人間を避けて暮らすが、私は人間の味方だ。何やら異変があったようなので駆け付けたんだが…君は天界の御子か?」
イシアはエルを指して聞く。
エルは俯きがちに答えた。
「はい。僕は生の御子です。」
「生の御子か…。すると変わったのか。何年ぶりだろうな…。」
イシアが懐かしそうに話す。
そして、俺を見た。
「すると君は、彼を楽園に導きたいわけか」
「ええ、何か手掛かりを知ってますか?」
「私はもう楽園に渡る方法を忘れてしまった。代わりにエリュシオンの事を纏めた書物を持つ人物が森にいたはずだ。そちらに行ったらどうだろうか?」
森か…。
あそこに近付く人間はあまりいない。
だからこそ行くしかないだろう。
「ありがとうございます、イシアさん」
「イシアでいい。そういえば君の名は聞いていなかったな。」
「俺は篝祇亜須磨です。」
名を聞くと、イシアは軽く笑った。
「亜須磨か、覚えておこう。」
エルを手を取り、森へと向かう。
イシアは、街に群がる魔物を切り払っていた。
-----------
久しぶりのエリュシオンです。
こんな感じでいいんだっけか。
エルを連れて、街に入ると避難が済んでいたようで誰もいなかった。
「図書館とかあったかな…?」
俺は街にはあまり行かないので、地形に詳しくない。
エルがどうしたんですか?と不安そうに聞いてきたが、大丈夫とだけ返した。
広場に出ると人がいた。
俺が声をかけるより先に、向こうから声をかけられた。
「どうした?逃げ遅れか?」
凛とした女の声だった。
近付きながら、声をかける。
「そちらこそ、ここは危険ですよ!避難して下さい!」
「…本部のものか。私を見て分からないか?」
彼女は大剣を手にしていた。
銀色の髪に赤い瞳。
エルが呟いた。
「まさか…魔族?」
「ああ、その通りさ。私はイシア。魔族だ。」
エルの声が聞こえていたのか、イシアが答えた。
「魔族…?」
「他のものは人間を避けて暮らすが、私は人間の味方だ。何やら異変があったようなので駆け付けたんだが…君は天界の御子か?」
イシアはエルを指して聞く。
エルは俯きがちに答えた。
「はい。僕は生の御子です。」
「生の御子か…。すると変わったのか。何年ぶりだろうな…。」
イシアが懐かしそうに話す。
そして、俺を見た。
「すると君は、彼を楽園に導きたいわけか」
「ええ、何か手掛かりを知ってますか?」
「私はもう楽園に渡る方法を忘れてしまった。代わりにエリュシオンの事を纏めた書物を持つ人物が森にいたはずだ。そちらに行ったらどうだろうか?」
森か…。
あそこに近付く人間はあまりいない。
だからこそ行くしかないだろう。
「ありがとうございます、イシアさん」
「イシアでいい。そういえば君の名は聞いていなかったな。」
「俺は篝祇亜須磨です。」
名を聞くと、イシアは軽く笑った。
「亜須磨か、覚えておこう。」
エルを手を取り、森へと向かう。
イシアは、街に群がる魔物を切り払っていた。
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久しぶりのエリュシオンです。
こんな感じでいいんだっけか。
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