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ボツリヌストキシン。

これは、こちらで、連載されていますコラボ小説のシリーズであります。
先に本編を読まれる事をお勧めします。

キャスト
榎本恭二(えのもときょうじ)
子供心の吸血鬼。
瀬戸氷河(せとひょうが)
凍てつく光の魔弾。
天城芳示(あまぎほうじ)
特攻鬼軍曹ガンナー。
大浦丙(おおうらひのえ)
微睡みのトラップ。
赤空核(あかぞらさね)
反面常識人。
多々角円(ほぼまるまどか)
ノンストップ重力。
一一哉(にのまえかずや)
計算の策師。
多々角環(ほぼまるたまき)
筒抜けの仲間想い。


※大浦丙
俺はいつの間に眠っていたようだ。
目が覚めると、目の前に男が立っていた。
「あらすじを教えてやろう。君たちは、ルートを間違えた。そして、映画撮影というシナリオに入った。」
「映画の撮影だって?何処でそんなの出来んのさ……」
また眠気が襲ってくる。
欠伸をする。男は呆れてシリアスモードをやめる。
「いやさ、もうちょい真面目に出来ねぇ?」
「……だって、眠いんだもん」
「え、自由だな、異世界人。」
「おやすみ」
また眠りにつこうとすると、男が慌て始めた。
「ルートを間違えさせたのは俺で、瀬戸氷河に細工をしたのも俺なのに?」
「ひょーが?」
俺が反応すると、気をよくした男がシリアスモードに戻る。
「そうさ、このルートの黒幕は俺といってもいい。俺は『ダウト』だ。」
「ああ、嘘?」
「トランプゲームのダウトがあるだろう。1から順番に宣言しつつカードを置く。その中に交ざる嘘。それが俺だ」
「間に合ってます」
「間に合ってんの!?」
男――めんどくさいから、こいつをダウトと呼ぼう。
ダウトがツッコミを入れる。
シリアスの似合わない男だ。
「ダウト、シリアス下手くそだね」
「誰がダウトだよ!俺は、上光院新羅(じょうこういんしらぎ)って名前があるのに!」
「あ、どうも。」
上光院が、やっと自己紹介してくれた。
その上光院は頭を抱えていた。
「ああー、もう、台無しだよ!黒海部長に怒られる!」
「あ、待ってよ。氷河に何したの?」
「ああ?確か、魔力を乱す薬だとか、そんなん?つか、うっかりお前の毒差したかもしんねーし、分かんねぇよ!」
「魔術師でも、匿ってるの?」
「ああ?魔術師?確かにそう名乗る女がいたな、確か芳賀……なんとかって」
「――ありがとう。寝ようかな。」
その名を聞いた途端に気が抜けた。
「え、えぇー……。」
ラスボスは身近な迷惑女だった。

※瀬戸氷河
「よーっし、撮影しますよー!」
黒海に案内されたのは、三階の廊下。
機材も何もないのに、彼女はそう宣言した。
「そういえば、映画部の撮影って見たことなかったな」
「ああ、そうだね。僕も見たことはないや。」
「一先輩もですか!?」
この学園の人でも見たことが無いくらいのものらしい。
「ふふん、まあこれには私の能力が関係するわけですよ。私の能力は『映画を作る能力』。まず、撮影は私がデジカメのムービー構えるだけで、望んだように撮れます。それから、私がここをセットだと思い込めば、いくらでも修復できます。このおかげで派手に校舎ぶっ壊しても元通りってわけですよ!」
黒海が解説すると、学園生徒の四人は納得したように頷いた。
「だから、あんな派手な爆破シーンがあるわけか」
「あれは、迫力だったねぇ」
「一先輩もですか!?」
「兄ちゃん、くどいよ」
逆に俺は青ざめるんだが。
恭二が途端に話を変えた。
「そういえばさ、丙あのままでよかったのかな」
「大丈夫だろ。疲れてたんだろうし。」
芳示が答える。
丙はまだあの教室にいる。
寝てる丙を起こすのに、気が引けたからだ。
決して彼を無理に起こすとかなり不機嫌になるからじゃない。
「丙さんって、そこまで睡眠好きなんだ」
「黙れ古明地」
「えぇー……」
環がいちいち反応しやがる。
黙れ古明地ってフレーズは気に入っているので、構わないが。
「あ、きたきた。おーい!」
そんな事をしている間に、黒海は誰かを呼んでいた。
「紹介するね、我が映画部員、煤軒灰堂(すすのきはいどう)君。『爆発を操る能力』。憧れは核融合!」
「んな紹介はいらねーよ!」
煤軒がつっこむ。
黒海はかなりのボケだ。
「後ねー、条光院新羅って子もいるね。彼は『人に成り済ます能力』役者だね。」
「そいつはここにいないのか?」
核が聞く。
「ちょっと仕事中。」
黒海が、何かを思い出すように頭を捻る。
「後、最近入った演出家さんがいてね、名前なんだっけ?巫斗ちゃん、だったかな。何やらマジュツシ?さんらしいんだけど、分かんなくて。」
俺たちは顔を見合わせる。
恭二はともかく俺と芳示は溜め息を吐く。
「おい、なんであの迷惑女来てんの?」
「知らねぇよ、知りたくもねぇよ。」
「ほらほら、何疲れてんの?さっそくシーン1やるよ!」
黒海がスタンバイしてる。
「まずは派手に爆破シーン行こうか!後は、演出家さんが飛ばしてくれるみたいだから!」
ラスボスが身近な迷惑女だった。

-----------
キャスト紹介

映画部部長
黒海 智恵美
くろうみ ちえみ
三年生。煩い映画部部長。
能力は『映画を作る能力』。

映画部員
煤軒 灰堂
すすのき はいどう
二年。悪役の似合う男。
能力は『爆発を操る能力』。目指せ核融合。

映画部員
条光院 新羅
じょうこういん しらぎ
二年。完璧な役者。
能力は『人に成り済ます能力』。ドッペルっぽい。

演出家
芳賀 巫斗
はが みこと
かつてケージインゲームを作り出したゲームマスター。
現在は演出家。
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