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まずは、ずっとまえから考えてたネタから行きましょうか!

※痛いの注意!

・マッドペインの魔術師
※瀬戸氷河
「はいはい、わかってますって。……ふざけんな、殺すぞ。あ、いやいや、冗談ですって、あっはははー」
魔術師が俺を引きずりながら、電話で何やら会話をしていた。
いちいち声色変えて、めんどうな奴だ。
というか、気持ち悪い。
電話を切ると、忌々しげに呟いた。
「あいつ、ほんとーにムカつくなぁ……!連れてきてやったのに」
独り言かと思われたそれは、奥にいる魔術師に向けられたものだった。
「仕方ないだろ、おまえ馬鹿なんだから。」
「あーそんなこというと、こいつ殺すぞー?」
「あっ、勘弁して」
俺で脅すな。
と、いい返そうにも声が出せない。
「あ、そっちいれて」
「はいよーっ」
本を読んでいた魔術師は、適当にひとつの牢屋を指差す。
俺をつかんでいた魔術師に、放り投げられた。
「いっ……てぇな、くそ。」
「ごめんね。そこしかないんだよ、適した場所がさ」
本を閉じ、こちらを見る。
「うーん、確かにその血は神血だねぇ。いったそー」
「だったら……!」
立ち上がろうとすると、魔術師はくすりと笑う。
「ダーメ。」
呪術がかけられる。
「ぐっ……!」
また急激に痛みがおそう。
膝をつき倒れ込み、傷口を押さえる。
途端に明かりがなくなり、真っ暗になる。
「っ!?」
二人の姿もなくなる。
目が慣れると、一人の男の影が見える。
血塗れの男は、俺のよく知る男だ。
「恭二……!」
なんで恭二が!?
それから、芳示に丙まで。
三人が血塗れで立っていた。
彼らの目の前には、血のついた剣を持つ魔術師。
魔術師が、丙に向けて剣を降り下ろす。
「やめろ……っ!やめてくれ!」
俺の叫びは届かずに、丙はただ倒れる。
次に芳示が斬り殺される。
「やめ、てくれよ……っ!」
無理やり立ち上がり、鉄格子を掴む。
恭二に向けて剣を降り上げる。
恭二がこちらに振り返り、一言告げた。
「おまえのせいだ」
そう告げた後、恭二は殺された。
「……っ」
がくりと崩れ落ちる。
俺の、せい、か。
「そう、だよな……俺が、俺が違うから……!」
ぷつり、と意識が途切れた。

「本当に闇属性に弱いな、こいつ」
倒れた神血をみて、嫌な性格の魔術師に言う。
うわ言のように何かを叫んでいたが、それはこの魔術師がそういう幻影を見せたからだ。
「そうみたいだねぇ……これなら出来るよ。」
「なにが?」
「ちょっとした神血改造計画。」
「ふーん。」
「さて、どうなるかなー」
魔術師が神血に何やら魔術をかける。
「うーん、もう声を出す余裕もないか。」

------------------
精神操作に弱い氷河。
こんなんでどうするんだ、おい。

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