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氷語をしてしまったら、書くのは一つしかない!

平和にいくよー!

・ドリーミーファンタジー
※瀬戸氷河
「あー……なんでこんな事を思い出したんだろ……」
朝、コーヒーを飲みに食堂による。
誰もいない食堂で、インスタントコーヒーをいれる。
宮代さんや藤野さんがいたら、挽いたコーヒーを飲むんだが、一人ならこんなもんだ。
コーヒーを一口飲んで頭を抱える。
夢を見た。昔の夢を。
俺は、小さな貴族の生まれで周りからある程度の距離感をおかれていた。
しかし、そんな現実を変えたのは恭二と芳示だった。
おかげで今の俺があるのだと思うし、感謝してる。
救われたとも思っているさ。
「あんなの、昔の話じゃねぇかよ……」
夢に出たのは、そのあとの話。
町が全て焼かれ、人々が殺され。
恭二が吸血鬼となった日の夢だ。
俺達は、まだ無力だった。
全員でレイゼーに立ち向かっても、返り討ちにあうだけだった。
そして、恭二は吸血鬼の血を混ぜられた。
嫌な事件だ。
俺たちが歪むきっかけになった事件だ。
「はぁ……」
ため息をつきながら、一口コーヒーを飲む。
そういえば。
俺の素行は、妙に綺麗らしい。
貴族に生まれてしまったための癖だと思うが、それが彼らにとっては意外なものらしい。
俺の性格が悪いのだろうか。
今度、宮代さんあたりにでも聞いてみるか。
って、こんな話題を挟んだところで夢の話を忘れられるはずがない。
また頭を抱える。
ここに来てから、傷を負うようになった。
昨日から思っていたが、俺は変わりすぎてしまったんじゃないだろうか。
恭二だって、芳示だって、丙だって。
俺ほど人を殺したことはないだろう。
俺が、殺しすぎたんだ。
「あ、手仕舞さんにナイフ返さなきゃな。」
部屋におきっぱなしのナイフを思い出し、立ち上がる。
あのナイフは、使いこごちがよかった。
昨夜の事を思い返す。
三流魔術師がいくら束になったところで意味はない。
武器の実験とばかりに、皆殺しにしてしまった。
そういえば。
最初は、この感触が嫌だった。
人を殺した、という実感。
今ではなんともないが、前はかなり無意味に抵抗した。
それが、普通の反応だったんだよな。
やはり俺は。
殺人鬼になってしまったんだと自覚した。
------------------
重いような平和な話。

狂気バージョンも書かなきゃ。
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