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氷河苛め祭。

フローズンアビス編。
もうPCで書くのが一番楽や。
痛々しい描写はごめん、スマホでしか無理だけど。

・フローズンアビスの魔術師
※瀬戸氷河
大雪原。今の荒野はそう表現するしかない。
突如、この一帯に大寒波が襲来した。
今の季節は秋。まだ雪なんか降る気配のない天候だったというのに。
この大寒波に大雪は街に大きな被害をもたらした。
雪原に一人の男が立っていた。
肌白い男は、俺をみるとにやりと笑う。
「そうか、貴様が噂の神血様か」
「様つけられるほど貴重なのか」
「ああ、それに私と同じ属性か。」
「なるほど、犯人はお前か。」
ハンドガンを突きつける。
しかし、魔術師は臆せず笑う。
「ふん、そんなもので私は殺せない」
「だろうな。今までだってそうだ!」
一発打ち込む。
しかし、氷の壁に阻まれる。
「貴様も、同じ属性なら……これで挑んだらどうかね!」
「ッ!?」
俺の足元から氷の槍を出す。
それを躱すと、魔術師が嘲笑う。
「ふん、そろそろ頃合いだろ。では失礼するかな。」
魔術師はそのまま消えてしまった。
「あれは……」
先ほどの魔術は明らかに俺のものより上だった。
そんなものわかってる。もともと俺は未熟だし。
「あ!氷河、こんなとこにいたのか!」
本部から片桐さんがやってくる。
何やら慌てている様子だが。
「大変なんだよ!白河さんが倒れた!」
「白河さんが!?」
すぐに、司令室へ向かう。
周りは皆、動揺していて、落ち着きがない。
俺だって、動揺してる。
片桐さんが、司令室の扉を思い切り開ける。
白河さんが、山下さんと高曇さんに介抱された。
「どうなってる!?」
「ただの風邪なんやけどな……。」
「急に冷え込んだのは、魔術師の仕業だろ?まさか本格的に本部を潰そうとして……」
とりあえず、治癒で落ち着かせようと思い、白河さんに駆け寄る。
しかし、白河さんに止められた。
「待て!」
「っ、どうして!?」
白河さんが、咳をする。
熱がひどいのか、顔まで赤い。
「お前は……っ、呪われてる、だろ。こんなとこで倒れてもらっちゃ……こまる、んだよ。」
「白河さん、別に倒れたりなんかしないですから」
「いいや、ここで白河の風邪ごときに体力を使われても困るんだよ」
高曇さんが、鋭く指摘する。
それには適わず、引き下がる。
「……すみません、俺行きます」
「どこに?」
片桐さんが聞く。
けれど、俺はそれを無視して部屋を出る。

あいつは俺を挑発した。同じ属性の持ち主として。
「それなら、これでやるしかねぇだろ」
と、杖代わりの棒を持ち出す。
初めて魔術師と魔術勝負、するかもな。
コートを引っ張り出す。
「挑発に乗ってやるよ、魔術師」
一人で大雪原に出る。
神血としてではない。
多くの魔術師を殺してきた俺への挑発。
それは、初めてのことだった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
魔王っぽいフローズンアビスの魔術師。
初めて大災害をもたらしてくれました。

しかし、使い分けだな。うむ。
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