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友人、零雨に捧ぐテンションハイでアクションな話。

中編。

・妖怪の魔物討伐
※弓ヶ浜東火
高崎君と菅谷君の相性はいいんじゃないだろうか。
前衛と中衛でバランスがいい。
好き勝手に暴れる菅谷君をフォローしてるように見えるけど。
魔物が咆哮と共に菅谷君に爪を伸ばす。
「菅谷さん!」
咄嗟に高崎君が、庇いガードする。
「っしゃあ!行きますよ!」
高崎君が押さえているうちに菅谷君が、派手にショットガンを放つ。
ぐらりと魔物が揺らぐ。
そこに高崎君が、剣を叩きつける。
「あれは、なんとかなりそうですね……!」
私も火の妖術で、魔物を焼き払っていく。
手仕舞君が器用に武器を変えていく。
弓からナイフに、ナイフから鉄爪に。
私にはあのような動きが出来ないので、羨ましい限りだ。
「東火さん!」
「え?」
手仕舞君が叫ぶ。
背後に魔物がいたのだ。
魔物が爪を伸ばす。
かわせはしないので、ガードする。
「く……!」
それでも腕に切り傷が入る。
手仕舞君が、弓を引く。
「私だってねぇ……戦えないとは言うてない!」
手仕舞君が矢を放つより早く、妖術で魔物を燃やした。
「東火さん!?大丈夫ですか?」
手仕舞君が、余裕なさげに声をかける。
「へーきです。ほら、そこ!」
「ッ!?」
油断していたのか、手仕舞君の傍にまで接近していた魔物に、彼自身が気づいてなかった。
だが、その魔物は不意に放たれた投剣に貫かれる。
「やりゃできんじゃねぇか、東火!」
入り口の方から、声がした。
すぐにその男は飛び出し、高崎君と菅谷君の前にたつ。
「「島原さん!?」」
二人が同時に反応した。
「いやー、付いてきてみて正解だったぜ!な、黒葉!」
「洋斗が勝手に飛び出すからでしょ……。引き止めに行く身にもなってよ」
投剣を構えつつ、小浜さんが呆れながらもため息をつく。
島原さんは、獲物を狩る目で魔物を見据える。
「こりゃ、なかなかの魔物だな……!」
「もう、洋斗はすぐそーやって……」
小浜さんが、私に囁く。
「ねぇ、未来何が見えてる?」
「……右から三人を凪ぎ払うように。」
これを聞いた小浜さんは、意地悪な笑みを浮かべて島原さんに告げる。
「洋斗!右に避けて!二人は後ろに下がって!」
「え、ちょっ……!」
右から来るって言ったでしょ!?
これがずっと聞いていた小浜さんの島原さん狙い?
右から来るものを食らいに行ったかのように見えた島原さんは、魔物の腕に気づくとそこに飛び乗り、さらに頭上まで飛び上がる。
「食らいやがれ!」
そこから踵落としが魔物の頭に入る。
後ろのめりに倒れる魔物から離れ、着地した島原さん。
「てめ、黒葉!東火を利用すんな!」
「やっぱこれぐらいじゃ刺激にならないか」
「おい、聞いてんのか!」
小浜さんは島原さんの言葉を無視しながら、手仕舞君に告げた。
「騎士気取りもいいけど、自分も気を付けないと」
「……そう、ですね。」
手仕舞君は、珍しく落ち込んだ様子だった。

-------------------
あれ、終わるつもりだったんだが。

甘くなりそうな後編に続く。
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