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コラボ第二弾。

子供と大人。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

自称半分名探偵助手
小城 リリス
こじろ リリス

迷惑な名探偵
黒塚 裕
くろつか ゆう

最強の現国教師
赤空 葉菊
あかぞら はぎく



・没教室
※瀬戸氷河
流れ着いた先は見覚えのある教室だった。
黒板に刺さった彫刻刀が目印だ。
あれは、いつかに俺が刺したものなのだから。
「うわっ!?」
リリスちゃんが、黒板を見て驚く。
「これ何なんでしょうね……?」
「よっ、と」
黒板の彫刻刀を引き抜く。
軽くて使いやすい。ナイフの代わりにもなるしな。
「これさ、俺がやったんだよ」
「え?氷河さんが?」
「ちょうど襲われた時だったか……咄嗟に投げられたのがこれで、投げ返したのもこれ。」
「え、ええ?」
リリスちゃんが困惑している。
まぁ、彼女からすれば一般的な文房具だからな、これ。
彫刻刀をナイフのように構える。
「俺達はさ、刃物であれば、なんでも使える。」
「どういう意味ですか?」
「いや、刃物でなくてもいい。人を殺せるのならそれは俺達にとっては武器になる。」
「氷河さん……」
「こんな風に、な!」
天井に向けて彫刻刀を投げる。
頭上を飛んでいた幽霊に貫き、天井に刺さる。
「……」
茫然とリリスちゃんが上を見上げる。
「こういう身近な道具でも、死ぬことってあるんだぜ?」
「そんな使い方しなければいいのです」

・生物室
※小城リリス
「なんだ、これ?」
生物室の机にあったものを手に取る氷河さん。
それは、弾のように見えます。
「ああ、それは生徒のものだ。その辺に猟銃があるだろ?」
準備室で氷河さんの制服を探していた葉菊さんが答えます。
氷河さんが辺りを探すと、大きな銃が出てきます。
「……これか」
興味深そうに、猟銃を眺めて、構えたりします。
そして、楽しそうに呟きます。
「これ、いいものだぞ。これを扱える奴はいい狙撃手――いや、いい腕の狩人だろうな。」
「そうか、それは嬉しいね」
裕さんが嬉しそうに笑いながら、氷河さんの前に座ります。
「なんで、お前が?」
「それは俺の友人のものだ。友人を褒められれば嬉しいものだろ?」
「……名探偵の次は狩人か。」
「そう、おかしなものを見るような目で見るなよ。普通だろ、ここは」
「お前らの主張する普通ってのがわかんなくなるぐらいには、普通だな」
「普通なんてのは、曖昧なものだ。」
「……そりゃ、そうだな。」
氷河さんが、自嘲します。

・魔術師殺し
※瀬戸氷河
「おいつめた。」
魔術師をフェンスにまで追い詰めた。
魔術師はすっかり怯えている。
ここで、こいつを下に蹴り落とせば、全て終わるのだが。
それだけで許せるほど、俺は優しくない。
「残虐に殺すって言ったよな」
「ひいっ……」
懐から鋏を取り出す。
しゃきんと空を切った鋏を、魔術師の腹に突き刺す。
叫ぶ魔術師。子供みたいだ。
「鋏ってのは、本来突き刺す道具じゃねぇからな……。首でも切った方がいいか?」
「いやだ……、死にたくない……っ!」
「どの口が言うんだよ、三流」
「いっ……」
「とりあえず死ねよ」
ハンドガンを引き抜き、魔術師の頭を撃ちぬく。
動かなくなった魔術師の首に鋏の刃を向ける。
「こんな文具じゃダメだな……」
首を斬るには、大きさが足りない。
仕方ない、別の場所でも切り落とすか。
例えば、臓物とか。
腸とかカットしていって……。
「ッ!?」
ふいに我に返り、鋏を手放す。
魔術師の死体を蹴り飛ばし、フェンスを破り下に落とす。
「なに、考えて、んだよ……」
吐きそうになるが、堪える。
あの日を思い出してしまった。
それを俺の手で再現しようだなんて、また死体を作り出そうなんて……。
「どうか、してる……」

・ハサミエンド
※小城リリス
私たちはいてもたってもいられず、氷河さんのいる屋上へ向かうことにしました。
謎を解くために。
屋上への扉を空けると、倒れている犯人を見下ろす氷河さんがいました。
「氷河さん!」
「来るな」
私が声をかけて、傍に向かおうとすると刃が突きつけられます。
冷たい目をした氷河さんが、鋏を私に突きつけているのです。
「何のつもりですか」
動けないでいる私をよそに、裕さんが氷河さんに問いかけます。
「もう終わったんだよ。後は、お前らがここでの出来事を忘れるだけだ」
「忘れるって……そんなの、できませんよ……」
「忘れさせる。こちらの手段で強引にな」
氷河さんの言葉が、怖い。
犯人と対峙している時のよう。
「……結局、こうなるんだよ。俺の世界とこちらの世界は相容れない」
「そ、そんなことないです!」
「怖いんだろ?……これが俺達の常識なんだけどな」
事実を言い当てられ、何も言い返せなくなります。
「俺は犯罪者で、リリスちゃんは名探偵の助手。それでいいんだよ。犯人と探偵は相容れないだろ」
鋏を捨て、寂しげに笑った氷河さん。
すぐ目の前に男女二人が現れます。
「記憶操作、ぐらいはしとけよ」
「あいっさー!」
「仕方ないね。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ようやく終わったよ、NG集!
リバース編は、元気がなくなったので書きません。
氷河罵倒集が完成するまで書きません。そんなの完成しないので書きません。
というわけで、解説。

・没教室
没編のステマ。
彫刻刀リベンジの話が、いつの間にボケてる。

・生物室
生物室には狩人がいる。
銃繋がりで書いてみた。学パロ編で絡めるでしょうか。

・魔術師殺し
何も関係なく残虐な氷河が書きたかった。
しかし、傷を見るのが苦手な奴が、そんな残虐なこと出来るわけない。
銃だと一点撃ちぬいたら死ぬからまだ耐えられるわけで、腸抉りとか出来るわけがない。
と、気づかされた話。

・ハサミエンド
鋏を生かしてみた。こういうオチのパターンもありました。
しかし、これだと氷河は着替えることなく帰るので、没。



というわけで、切取編はこれで閉幕です。
本当に好き勝手にやってしまってすみませんでした。
でも、書いてる私は楽しかった!

次回、学パロ編に続いてしまう!
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