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武器名決定記念?

弓ヶ浜編。

・五行妖術~特別理論
※瀬戸氷河
雨境が急に饒舌に語り始めた。
「妖怪に伝わる属性の理論ってのは、魔術と違うんだ。妖怪の理論は五行。それに基づいて編み出されたのが五行妖術。」
「魔術と違う理論か……」
こういう話が好きな俺は、食いついてしまう。
生きるためとはいえ、随分と趣味が変わってしまった。
「そ。魔術って四代属性理論じゃん。地水火風ってやつ」
「ああ、そうだな」
「五行ってのは、火、水、木、金、土なの。それぞれが連鎖するように生み出しているんだよ。生み出すのが得意なのは東火兄さんで、俺は、全てを壊していくのが得意。だから陽式、陰式ってわけてんの。」
「へぇー……」
妖術にもそんな法則があるとはな。
「俺は先天的なもんだと思ってたな……」
「氷河はまだまだ勉強したりないんだから」
「そうだな。まだ俺の知るべきことはあるよな……」
神血の秘密すら分からないんだ。
俺は俺自身のこともなにも知らずにいる。
それはとても怖いことだと雨境はいう。
「俺だって、熱心に猫又伝説調べたもん。自分がわかるようにしないと怖いじゃん?」
「……わかってんだよ、そんなこと」
でも、神血は極秘にされてきたせいか情報が少ない。
天使の意向で隠されているのかもしれない。
「まぁ、氷河の神血は俺なんかより次元が違うかー。特別ってどういう気持ち?」
「いい気分、ってわけじゃねぇな。俺のせいでお前らが魔術師に巻き込まれてんだから……」
「治癒が出来ても?」
「元々俺は治癒術苦手だしな。覚えてるか?最初の頃とか」
「ああ、本当にだめそうだったよね」
「傷を見るのが苦手なんだ。あの日を……思い出すから」
恭二が吸血鬼になった日を。
町の人が皆殺しにされた日を。
「だから、魔力が乱れて無駄に魔力を浪費して。過労で倒れたことがあったろ?」
「ああ、あったねぇ」
「そんだけ治癒術は駄目なんだよ。傷を見せられたら、治さなきゃならないだろ……。」
俺が何回か倒れた理由はそれだ。
傷を見たくないから、塞ぐ。
魔力が不安定な中、強引にそれを続けたからだ。
「ほんと、氷河は繊細だよねぇ」
「……うるせぇな」
「いいのいいの。俺の妖術はそのためにあるんだし。」
「そのため?」
「氷河のためだよ。」
「……そりゃ、ねぇだろ」
「俺だって、氷河を守ってみたいの。」
「……」
「お?照れんなって」
「違うっ!別に、そんなんじゃ、ねぇよ……!」
「かーわいーなーもー」
「うるせぇ!」

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五行妖術~氷河がヒロインな話へ。

やっぱうえてんだな。
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