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氷河苛め祭。

カースオリオン編。

・カースオリオンの魔術師
※篝祇亜須磨
カースオリオンのにげた先の洞窟に向かう。
目のいい神谷さんが、ずっと先まで見ていたそうだ。
外は暗く、夜空の星が光輝く。
芳示さんが、言うには占星術を利用した呪術だから、今日がリミットだそうだ。
洞窟の中は暗くてよく見えないが。
「明るい……」
丙さんが、そう呟くと先へと進む。
慌ててあとを追いかける。
今の丙さんは、追い詰められている。
とても危険だ。
「待って、丙さん」
「待てないよ、氷河が死んじゃうかもしれないんだから」
「……。」
冷静に返されて、言葉が言い返せない。
丙さんは、よくわからない。
洞窟を走り抜けると、広間に出た。
黒フードの魔術師、カースオリオンが待ち構えていた。
「氷河は?」
針を構えて、丙さんが聞く。
カースオリオンは、くつくつと笑うと魔方陣の中央を指差した。
中央には、氷河さんが倒れていた。
「氷河!」
丙さんが、氷河さんのもとに駆け寄る。
そして、氷河さんを抱き抱えるが、目覚めない。
俺もカースオリオンを、見ながら向かう。
「もう少しで、我が呪術は完成する。その前に目覚めさせて痛みを与えるというのも酷だと思うがな」
「氷河!しっかりしてよ!」
カースオリオンの言葉を聞かずに、氷河さんを揺する丙さん。
小さな呻き声を発した氷河さんが目覚める。
「ひのえ……」
「大丈夫?」
「そんな、不安にならなくても……大丈夫だって」
氷河さんが笑って見せる。
それすらも痛々しい。
「……貴様らは殺さなくてはなるまい。」
カースオリオンが、黒い炎をこちらに打ち出す。
二人は身構えるが、俺には対策がある。
エリュシオンの大剣を取りだし、炎を切り払う。
「……亜須磨」
丙さんが、呆然としたまま呟く。
「氷河さんを、頼みます」
「亜須磨!」
カースオリオンに向かって走り出した俺を氷河さんが、呼び止めようとする。
心配、だったのかな。

-------------------
かっこいい亜須磨。
さすが主人公。

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