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コラボ第三弾。
学園パロディで、世界の片鱗をみてみよう。
池崎藤夏編。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

見えないふりした異端
池崎 藤夏
いけざき ふじか


※瀬戸氷河
異端。
なんとなく俺はそう呼んでいるが、彼らからしたらこれらの現象はファンタジーと呼んでいるらしい。
ファンタジーと言われて俺は何を想像するだろうか。
本部のある世界よりは、明るくて楽しげな世界、なんだろうな。
「瀬戸」
放課後の人気のない廊下。
人気のなさすぎる不思議な空間で、俺は背後にいた池崎に名を呼ばれた。
「なんだよ」
振り返り、池崎を見る。
手元にカッターを隠し持って。
彼はこの前の生物部にいた時とは、様子が違う。
「お前を案内しに来た。そう『世界』が言っている」
「……この空間を作ったのはお前だろ」
「『世界』だ。聞こえなかったのか」
「妄言に付き合ってる暇はない」
学園の空気が変わっていく。
異世界、とでも言うのだろうか。
色までも反転してしまった。
「そろそろ妄言ではないと信じてもらえたんじゃないか」
「……気持ち悪いな」
「『世界』に対してそんな口が利けるのは、この世界にいないお前だけだろうな」
池崎が語る世界。
教室の扉が勝手に開かれる。
池崎は、俺を手招きして招き入れる。
「さぁ、世界について話してやろう。こちらへこい」

教室は色だけが反転している気味の悪い空間だった。
適当な机に座り、カッターを抜く。
池崎は教卓につき、何やら聞き耳を立てていた。
「俺の異端は、『世界の声を聴くことが出来る』だ。」
「そもそもその世界ってなんだよ」
「世界は、なんといえばいいかな。ここでいう釣木だとかお前の言う本部とかと同じだ。そういえばあそこには名前がないのだろう?」
「世界に名前?」
「あるだろう。ゲームやれば。」
「生憎そこまでファンタジーじゃないんだよな。悪魔も魔物も天使もいるけど」
カッターをくるりと回す。
池崎は大した反応もなく、語り続ける。
「俺は『世界』の指示を聞けるというわけだ。だからこそ、俺はこの世界の為に動いている。」
「『世界』の部下だとか言いたいのか?はっ、面白い話だな」
「部下……そうだな、そういうことだ。そして今俺に与えられた指令は、お前を案内することだ。」
「世界にまで、喧嘩売られてるみたいだな……」
案内、解説だの懇切丁寧に話してくれやがって。
どう考えても俺を試しているとしか思えない。
俺が釣木に対応できるのか、挑発されているかのよう。
拳を握り、カッターを机に突き刺す。
「ふざけんじゃねぇぞ……。」
「備品に傷をつけないでもらいたいのだが。」
池崎は俺の苛立ちを無視して、教室の扉を開ける。
先はさらに異空間なのだろう。わかってる。
「さぁ、瀬戸。次はこちらだ。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
シリアル!イエス!

池崎の設定を教えていただいた際に、話あんまないから自由に妄想してくれていいよーと言われたので、その結果。
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