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コラボ第三弾。
学園パロディで、パパラッチとタレントの迷惑性を追求してみる。
新聞記者編。

キャスト
月下美人の不良
瀬戸 氷河
せと ひょうが

神速の新聞記者
飛鉈 日陰
ひなた ひかげ

※瀬戸氷河
新聞部の部室の前まで来た。
今日の目的はただひとつ。
この日の新聞には、俺の情報が事細かに掲載されているのだ。
例えば、基本的なプロフィールから授業中の俺の態度だとかこの前の体育祭の記事だとか俺が不良を少しだけ潰したこととか俺の暗器の解明だとか。
何が特集だ。プライバシーなんてあったもんじゃない!
この新聞部の情報は多くの学生が手にしているという。
つまり、俺の情報はほぼ全員に知られたということだ。
ここで有名になってたまるか。ひっそり任務をこなそうと思っていた矢先にこれだ。
新聞部の扉を勢いよく開ける。
「責任者、出てきやがれ!」
「はいはーい?」
周りがびくびくしている中、部長らしき人物が返事を返す。
「あ、キミ瀬戸君だよねー?私は飛鉈日陰だよー」
飛鉈さんが挨拶をする。
「まさか取材を引き受けてくれるとか?」
「誰が引き受けるか!」
彼女の机に握りつぶした新聞紙を叩きつける。
「この記事!てめぇらにはプライバシーってのがねぇのか!」
「えー、だって転校したときから評判の転校生だったんだもん。この最高のネタを逃したら新聞部の名折れだわー。」
「だからってここまで細かく書き上げることねぇだろ!これのせいで、しばらく狙われたんだぞ!?」
「でも、全部嬉々として潰してたじゃん」
「……見てたのかよ」
「見てた。超楽しそうだったね、ほら」
と、彼女が写真を2,3枚机に並べ、俺に見せる。
それは本当に俺が嬉々として絡んできた連中を殴り飛ばしてる写真だった。
……これはまずい。
笑顔で彼女に応対する。
「……返してもらえないか?」
「これ、明後日の記事にするんだけど」
「い・い・か・ら・か・え・せ!」
写真を奪い取ろうとするも、飛鉈さんに奪われる。
手が速い。苑宮さんレベルの手先の速さじゃないか?
「だめだよーん。ネタにするんだから」
くすくす笑う飛鉈さん。
「こんなネタばらまかれたら、迷惑なんだよ!」
「いいじゃん。瀬戸君顔立ちもいいのに、喧嘩も強いなんて面白いじゃない?今、話してても面白いし。」
「面白いとかそういう問題じゃなくてなぁ!」
「そ、そんなに怒らなくてもー」
困ったように笑う飛鉈さん。
なんだか俺一人でイラついているのが馬鹿みたいで、八つ当たりに机を殴る。
「ちょっ、うちの備品なんだけど」
「帰る」
新聞紙を回収して、さっさと部室を出ようとする。
「え、取材は?」
「受けないっつっただろ。けど、ネタ上げるのは勝手にしてくれていいぜ」
「へぇー……何かな、その心変わりは?」
話してる時にある新聞記者を思い出した。
木津樹さんに情報を売り渡している自由奔放で強引な記者。
彼も記者としてのプライドがあるのか、押しが強く俺も何度か取材をさせられた。
「お前ら記者ってのは、何言っても無駄なんだよな……。」
「ほう、分かってるじゃないですかー!」
「伝えとけよ、それで喧嘩を売ったとしても、自業自得ってことで、な」
そう言い残して、部室を出た。

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感情多彩だけどクールな氷河さん。
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