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電気のはなし。

・エレクトロスパークの魔術師
※瀬戸氷河
恋は盲目なんて言葉は誰が考えたのだろうか。
恋愛感情は人を狂わせる。
それが片想いの一方通行なら尚更。
俺だって狂っていたのかもしれない。
恭二だって壊れていたのかもしれない。
けれど、彼女はそれ以上だ。
恋に狂った電気の魔術師は、動けないように俺に電気を流して、優越に笑う。
「あぁ……氷河様かーっこいいなぁ……」
いったい俺のどこがいいんだかわかりゃしない。
ただの面食いな可能性だってある。
それでも、彼女に惚れられてしまったから、俺は囚われている。
「ずーっと、私のそばにいてね」
「動けねぇんだから、どこにもいきようがねぇだろ……」
俺の体にはずっと痺れが残っている。
彼女が俺に電気を流しているからだ。
おかげで指先も動きやしない。
「氷河様が、誰かに奪われるなんて耐えられないんだもの」
「だったら、縛っときゃいいだろ?」
「だって、氷河様に鎖なんて、手錠なんて、麻縄なんて、出来るわけないじゃない」
「その方が、俺はよかったんだけどな……。」
それらの道具なら壊せばよかったのだから。
まだ逃げられる余裕があっただろう。
「氷河様、ほんと美形だからかっこいいなー、惚れちゃいそう。」
「とっくに惚れてんだろ。気味悪い恋心だな」
彼女は微笑んで、俺の頬に触れる。
「ねぇ、キスしてみたいな」
「嫌だ、断る」
「意地悪」
大人しく引き下がった彼女。
魔女の帽子を被って、童話にあるような魔女の格好になる。
帽子がなければ、普通の女の子みたいな格好だったのに。
「氷河様は、私に欲情しないの?」
「しねぇな」
「ハードルが高いのね。私、結構可愛い方だと思うんだけど」
「俺を痺れさせて捕まえるような女が、可愛いと思えるかよ」
「氷河様は、美形でかっこいいから、捕まったのよ。」
「そりゃ、光栄だな」
「ね、見せびらかしましょう?」
彼女はくすくす笑って、俺に電気を流す。
「今日で、あの吸血鬼との関係は終わりにしましょ?」

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特殊な入り方が、わかんなかった。
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