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心配する話。



・リミットオーバー
※天城芳示
泣いてた恭二を追い出して、今度は俺が眠っている氷河を見つめる。
身体には無数の痕があって、触れようとすると電気が走る。
こいつの痛みと苦しみが想像できないほどだ。
俺が普段喧嘩して負わせている傷の比じゃない。
俺はここまで氷河を痛め付けようなんて思ったことない。
魔術師って連中はどこまでいかれてるんだ。
苛立って舌打ちをする。
「氷河……」
俺がこいつを守れるようになるには、どうすればいいだろう。
ずっと傍にいてぇけど、それは駄目なんだ。
恭二がいるから。
こいつは恭二が好きなんだから。
「芳示、どう?」
丙が入ってきた。
さっきまで泣いてた恭二をつれている。
「駄目だ、目覚める気配がねぇよ」
「俺たちじゃ治癒なんて出来ないからね……」
丙も悲しげに氷河を見る。
「今まで、氷河にどれだけ無理をさせてたんだろう……」
「さぁな。こいつ言わねぇからわかんねぇよ」
丙の言葉を返す。
丙は、そうだよね、と小さく頷いてから言う。
「今度は、ちゃんと見てあげないとね。」
「そうだな。守ってやらねぇと」
「……そーだね」
恭二がまた泣き出した。
今の氷河を恭二にみせるのは酷だろう。
いろいろ思いだしちまうようだし。
「恭二、いいから部屋いろよ」
「やだ、氷河が起きるまで一緒にいたい」
「んな我が儘いってんな」
「だって、ちゃんと氷河に言いたいもん。無理すんなって」
恭二の言葉に反応する俺たち。
無理すんなって言いたいのは、俺たちだって一緒だ。
「よし、付き合え恭二、丙。俺達で氷河を叱るぞ」
「俺に付き合うんだよ、お前らは!」
「まぁまぁ、どっちだっていいでしょ」
俺達は三人揃って、氷河の話をしながら待った。
だが、深夜になっても氷河は目覚めず、俺達はそれぞれの部屋に戻った。

------------------
短いです。

まとめりゃよかった。
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