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よいお年を。
・忘年反省会
※瀬戸氷河
人の少ない深夜の食堂。
俺は、亜須磨に呼ばれて一緒に酒を飲んでいた。
「氷河さん」
「なんだよ?」
「この一年でまた100程のSSを書き上げていたそうですよ。調べてないので確証はありませんが、氷河さんの関わったSSは9割ぐらいあると思います。」
「はぁ……。意味わかんねぇよな。」
「本当ですよね、主人公である俺は1割も出てませんよ。意味分からないですよね」
亜須磨の目が笑っていない。
本気で怒ってるぜ、これ。
「亜須磨は無個性過ぎなんじゃねぇのか?」
「氷河さんは可愛らしすぎるんです。どれだけ設定を積み重ねれば気が済むんですか。」
「知らねぇよ、俺だって」
というか、俺のせいではないだろ。
回りの環境のせいだろ。
苛立った亜須磨の話は続く。
「大体氷河さんは、好かれやすすぎなんですよ。恭二さんに芳示さんに丙さんに雨境さんに三奈美ちゃんに加えて、津川さんにも好かれて。本命は誰なんですか?」
「恭二だよ。俺が何されてもいいって思えるのは、恭二だけだ」
「芳示さんにも丙さんにも雨境さんにも、犯された事あるくせに」
「なんだかな。」
「それ以前に抱かれたりキスされたりなんて、いくらでもありますよね、氷河さん。エロ担当ですか、ビッチですか、ヒロインぶってんですか、欲情してんですか、誘ってんですか」
「違うからな」
「そうですよね、氷河さん無意識ですからね。無意識に誘ってやがりますからね」
亜須磨の酒を飲むペースが早まる。
こいつが飲んでるのは、ただのビールだけど。
日本酒とか強い酒は白河さんが持っていくからな。
酒が得意でない俺には好都合だが。
「はぁ……。時代は主人公よりヒロインですか。ムカつくなー」
「亜須磨は、どうせ活躍するからいいだろ?俺は、ラスボスには止めはさせないってことになってるらしいからな」
「氷河さんから、そういう裏事情的な話聞きたくなかったです。」
「……いいだろ、別に」
「いいですよ。確かにそれは事実ですから。しかし、その俺の活躍シーンはいつ描かれるのかが問題なんですよ!」
「なさそうだな」
「氷河さんの勝利シーンと同じぐらいないですよ!」
「なんだよその例え!」
しかし事実なので、二人でため息をついた。
「氷河さん、次は大破してもらいますよ。艦隊のように」
「……それ、女がなるからいいんじゃねぇの?」
「知ったことか、だそうです」
「…………。」
項垂れて机に突っ伏す。
もー、わかんねぇよ。
俺はどうなればいいんだよ。
玩具にされれば満足かよ、くそ。
「出番があるだけいいじゃないですかー。氷河さんの悩みはぜーたくなんですよ……」
亜須磨も限界だったのか、眠ってしまった。
うわ言で、俺より目立つやつに断罪を、とか言ってる。
いつか闇落ちしかねないやつだ。
「しょーがねぇな……。」
俺はゆっくりと歩き出して、自分の部屋から毛布を取りに戻った。
それを寝落ちした亜須磨にかけてやる。
「断罪を……。俺は正義、断罪者……。」
わけのわからないセリフを呟いている。
そんな亜須磨をくすりと笑いながら、一人でワインを飲む。
時期に酔いが回った俺も同様に突っ伏して寝ることになってんだろうけど。
-------------------
亜須磨は面白いやつです。
ですが、確かに無個性過ぎて使えません。
無個性で主人公気質だから、いいときもあるんですけどね。
無とはいったい。
氷河はエロい奴です。
それでいて凛としていてかっこいい面もあるので、惚れます。
女々しくなくてむしろ男らしく書いてるはずなのに、苛められるんですよ。
その方が楽しいんですよ。
では、よいお年を。
※瀬戸氷河
人の少ない深夜の食堂。
俺は、亜須磨に呼ばれて一緒に酒を飲んでいた。
「氷河さん」
「なんだよ?」
「この一年でまた100程のSSを書き上げていたそうですよ。調べてないので確証はありませんが、氷河さんの関わったSSは9割ぐらいあると思います。」
「はぁ……。意味わかんねぇよな。」
「本当ですよね、主人公である俺は1割も出てませんよ。意味分からないですよね」
亜須磨の目が笑っていない。
本気で怒ってるぜ、これ。
「亜須磨は無個性過ぎなんじゃねぇのか?」
「氷河さんは可愛らしすぎるんです。どれだけ設定を積み重ねれば気が済むんですか。」
「知らねぇよ、俺だって」
というか、俺のせいではないだろ。
回りの環境のせいだろ。
苛立った亜須磨の話は続く。
「大体氷河さんは、好かれやすすぎなんですよ。恭二さんに芳示さんに丙さんに雨境さんに三奈美ちゃんに加えて、津川さんにも好かれて。本命は誰なんですか?」
「恭二だよ。俺が何されてもいいって思えるのは、恭二だけだ」
「芳示さんにも丙さんにも雨境さんにも、犯された事あるくせに」
「なんだかな。」
「それ以前に抱かれたりキスされたりなんて、いくらでもありますよね、氷河さん。エロ担当ですか、ビッチですか、ヒロインぶってんですか、欲情してんですか、誘ってんですか」
「違うからな」
「そうですよね、氷河さん無意識ですからね。無意識に誘ってやがりますからね」
亜須磨の酒を飲むペースが早まる。
こいつが飲んでるのは、ただのビールだけど。
日本酒とか強い酒は白河さんが持っていくからな。
酒が得意でない俺には好都合だが。
「はぁ……。時代は主人公よりヒロインですか。ムカつくなー」
「亜須磨は、どうせ活躍するからいいだろ?俺は、ラスボスには止めはさせないってことになってるらしいからな」
「氷河さんから、そういう裏事情的な話聞きたくなかったです。」
「……いいだろ、別に」
「いいですよ。確かにそれは事実ですから。しかし、その俺の活躍シーンはいつ描かれるのかが問題なんですよ!」
「なさそうだな」
「氷河さんの勝利シーンと同じぐらいないですよ!」
「なんだよその例え!」
しかし事実なので、二人でため息をついた。
「氷河さん、次は大破してもらいますよ。艦隊のように」
「……それ、女がなるからいいんじゃねぇの?」
「知ったことか、だそうです」
「…………。」
項垂れて机に突っ伏す。
もー、わかんねぇよ。
俺はどうなればいいんだよ。
玩具にされれば満足かよ、くそ。
「出番があるだけいいじゃないですかー。氷河さんの悩みはぜーたくなんですよ……」
亜須磨も限界だったのか、眠ってしまった。
うわ言で、俺より目立つやつに断罪を、とか言ってる。
いつか闇落ちしかねないやつだ。
「しょーがねぇな……。」
俺はゆっくりと歩き出して、自分の部屋から毛布を取りに戻った。
それを寝落ちした亜須磨にかけてやる。
「断罪を……。俺は正義、断罪者……。」
わけのわからないセリフを呟いている。
そんな亜須磨をくすりと笑いながら、一人でワインを飲む。
時期に酔いが回った俺も同様に突っ伏して寝ることになってんだろうけど。
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亜須磨は面白いやつです。
ですが、確かに無個性過ぎて使えません。
無個性で主人公気質だから、いいときもあるんですけどね。
無とはいったい。
氷河はエロい奴です。
それでいて凛としていてかっこいい面もあるので、惚れます。
女々しくなくてむしろ男らしく書いてるはずなのに、苛められるんですよ。
その方が楽しいんですよ。
では、よいお年を。
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