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零雨リクエスト、攻めにょた企画。
私自身の構想ですと、全7話+おまけを予定しております。


にょた化がが苦手な人は閲覧を避けてください。




※瀬戸氷河
何も変わらない朝がやってくる。
起きないとな、と思い、軽く伸びをする。
そういえば、昨日はなにもなかったから俺としては休息の出来る夜だったな。
ベットから出て、俺は着替えようと服を脱ぐ。
本部の制服に着替え終えた瞬間に、誰かが急に飛び込んできた。
「氷河ー!」
その誰かは、勢いのまま俺に抱き着く。
どうやら女性のようで、大きな胸を押し付けている。
「おいこら、恭二!抜け駆けはなしだと言っただろ!」
「だーってぇ!いてもたってもいられなくなったんだもーん!」
後から、ぞろぞろと女性たちが入ってくる。
どいつもこいつもどこか俺の知っている人物の面影がある気がする。
いや、待てよ。その前に言われてんじゃねぇか。
「恭二、なのか?」
「そうだよ!朝起きたら女の子になってた!」
ようやく離れて改めて恭二の姿を見る。
なんていうか、胸に目がいく姿になっていた。
「それ、俺がされた魔術かな……」
「そうじゃねぇのか?そんときはお前で遊び倒したのになー」
鋭い目つきが特徴的な芳示は、ボーイッシュ系の女になっていた。
性格まで変わったわけじゃないから、皮肉気味な言い方が芳示らしい。
「ちょっと恭二、いつまで氷河に引っ付いてるのさ、離れてよ!」
雨境がすでに猫又の状態で、恭二を突き飛ばして、俺に抱き着く。
「雨境!離せ、ってば!」
「ふふーん、女なら氷河は思い切り突き飛ばさないからいいよねー……」
「……当たり前だろ」
女に手を挙げられるほど、俺は落ちぶれてはいない。
相手が魔術師だとかどうしようもない奴だったら、蹴るぐらいはするかもしれないけど。
殴れないな、俺は。
「雨境!さっさと離れて!」
「にゃぁっ!?」
今度は丙が、雨境を強引に引きはがす。
こんな積極的な丙、見た事ねぇんだけど。
「大丈夫、氷河?」
「あ、あぁ……大丈夫、だけど」
丙は心配性なのが、強く現れている感じがするな。
頭を冷やすためにベッドに座る。
ダメだ、こいつらをどうすればいいかわからない。
こいつら全員女だと思うと、やりにくい。
どうすりゃいいんだよ、俺は。
「氷河、どうよ、気分は?」
芳示がからかうように聞いてくる。
そう聞きつつ、俺の左隣に座る。
「なんだよ」
「今、お前のハーレムだぜ?全員、お前が好きすぎて頭おかしいんだから」
「頭おかしいってなんだよ、芳示ー。」
恭二が右隣に座って、芳示に言い返す。
それなら、芳示に向かって言え。
俺を間に入れるな。
「芳示だって、そうでしょ?」
「うるせぇぞ、猫」
雨境は座る場所がないからか、俺の左後ろに座って俺の腕をとる。
当てているのが、胸が気になる。
「もーそうやって、氷河に迷惑かけないでって最初に言ったでしょ」
そういいつつ丙だって、雨境の隣で俺の右腕を掴んでる。
「……お前ら、なんか変じゃないか?」
「何がだ?性格までは、弄られてないはずだぜ?」
芳示が聞き返すが、俺だってなんといったらいいか分からない。
言葉は出てこないが、今日のこいつらはなんか変だ。
「なんだろうな……我儘になった気がすんだよ」
「我儘?」
「うーん……恭二や雨境は独占的になったし、お前だって普段よりは俺に近づくし、大人しい丙だってこんなに積極的なんだ。そんな気がする。」
「なるほどね。じゃあ、その我儘にしたがって聞こうじゃないの?」
雨境が、にやりと笑って質問をする。
「この中で誰が一番好き?当然、かわいい雨境ちゃんだよね?」
「もちろん、俺だよね?」
「いや、俺だろ?」
「……氷河?」
全員の視線が俺に集中する。
雨境と丙の二人なんかわざわざ俺の前に来て、アピールするぐらいだ。
女らしくなってしまったな……。
「……ええと」
答えに困っていると、更に雨境が畳み掛ける。
「確かに一番おっぱいがでっかいのは恭二だけどさ、雨境ちゃんだって負けてないと思うのよね?」
「いやいや、ふざけんなよ。何も女ってのは胸だけじゃねぇだろ。スレンダーな方がモテるってもんだ」
「芳示はバカだねー、でっかいのが一番でしょ?」
「恭二だって何も分かってないよ。氷河の事を考えてあげられる方がいいって」
四者四様にアピールを始める。
ダメだ、誰を選んでもいい結果になると思えない。
この元凶を潰して、こいつらの目を覚まさせるしかない。
俺は、意を決して立ち上がる。
「……なぁ、お前らは踊らされてるだけなんだよ。待ってろ、俺が解放してやるから」
「え?」
「魔術師、殺ってくる」
机の上においていた装飾銃を手に、部屋を出ようとドアを開ける。
その前に雨境に捕まった。
「ちょっと氷河!今こそ、俺と子供作る時でしょー!?」
「あー!雨境ってば、そんなこと考えてたのかよ!ずっるーい!」
「ほんと最低だな!」
「それ、いい発想だけどさ……」
「どうせ一夜の夢なんだから叶うわけねぇだろ!」
馬鹿な妄想をする連中を一喝して、俺は出て行った。

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ものすんごい長くなってきたから、分割するよ。
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