忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

刻印氷河編。


・ラブポーションの魔術師
※津川朋康
どう考えてもおかしい。
急に恭二に彼女ができるわけないんだ。
あんなに氷河にベッタベタな恭二が、女性に縁なんてあるわけない。
なのに氷河は馬鹿みたいに信じて泣いちゃうし。
そんな脆いやつだっけ?
今でも強がろうとしてるけどさ。
その氷河が急に苦しそうな声をあげた。
「ぐ……ぁっ!?」
「氷河!?」
「刻印が……ッ、燃えて……!」
氷河の刻印に触れるけど、別に熱はない。
焼き付ける魔術、だったのかもしれない。
自分を抱くようにする氷河。
進行が収まると、氷河は確認したそうに上着を脱いだ。
「待って待って待って、俺確認する」
氷河が大胆なことをしそうなもんだから、俺が止めて覗き込むように、氷河の刻印を見た。
刻印は胸にかかってきている。
確実に侵食している。
「侵食……してるよ……」
「くそ、あの野郎……」
氷河はその魔術師を思い出して舌打ちをする。
「あら、やっと進んだようね」
路地裏にいる俺達に、話す魔術師。
女性で液体の入った三角フラスコを持ってる。
その女性は見覚えある女性だった。
「お前、恭二の……」
「あの子は私の魔術にかかってるの。ほら、血までとられちゃった。」
恭二と一緒に話してた女性。
恭二が彼女と読んだ女性だ。
その人は氷河に噛まれた首筋を見せつける。
氷河は、悔しそうに震えた。
だから、代わりに俺が言う。
「やっぱり、騙してたんだ」
「騙してないわ、彼は私に惚れているのよ」
「嘘つき。魔術でしょ、それ」
「可愛いわね、貴方。どう、飲んでみない?」
やめて、と言う前に氷河が俺の前に出て銃口を向ける。
「津川には手を出させねぇ」
「ふふ、その行為、彼に見られたらどうなるかしら?」
「恭二が幸せなら、俺は身を引くつもりだったけど……今の幸せは偽りだ。なら、俺がぶっ壊す。」
「まぁ……怖いわ、恭二さん」
魔術師が後ろに下がる。
すると、恭二が出てきた。
庇うように魔術師の前にたって、剣を抜く。
「氷河……なにしてるの?」

-------------------
急展開。



PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]