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刻印氷河編。
お帰り、本編?



・ラブポーションの魔術師
※瀬戸氷河
魔術師を撃ち殺したあとは、すぐに魔術師の懐を漁り、解毒薬を探す。
恭二はまだぼんやりとしている。
「恭二、大丈夫?」
津川さんが、声をかけるが返事が帰ってこない。
解毒薬らしき液体の入ったビンを見つける。
中身を飲んで恭二に口移す。
「ひ、氷河!? 行動早すぎだよ……」
津川さんが、何か呟く。
嫉妬心と恋心が俺を動かしてるだけなんだ。
早く恭二を取り返したい。
そんな思いが俺を焦らせる。
解毒薬を飲んでくれた恭二が、俺を抱き締める。
「氷河、好きだよ」
「俺は、恭二のものだからな。」
もとに戻った。
取り返せた事が嬉しくて、俺も強く恭二を抱き締めた。
「あのさぁ、二人とも。俺のこと忘れてるでしょ?」
津川さんが、呆れた様子で声をかける。
もちろん津川さんに助けられたことは忘れちゃいない。
「忘れてねぇよ。ありがとな、津川さん」
「あ--うん、いいんだ、気にしないで」
津川さんは、先いくね、と言い路地裏を出た。
残された俺達は、抱き締めあうのやめ、立ち上がる。
「ねぇねぇ、帰ったら血貰っていい?」
「いいぜ、帰ったらな」
「さっきの女の血がまずくてさー!もう、耐えらんねぇっての!」
恭二が、もう信じられないよ!と話を続ける。
俺は、恭二の話を聞きながら、幸せを感じる。
恭二のとなりにいられる幸せを、だ。

-------------------
嫉妬するってだけのはなし。
氷河は嫉妬深いほう。



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