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大人になってきた。
・チョコケーキホライゾン
※瀬戸氷河
街で安売りしていたチョコレートケーキを買ってみた。
俺は甘いのが嫌いだけど、恭二なら喜んで食うだろうと思ったからだ。
本部に戻り、チョコレートケーキを俺の部屋においてから恭二の部屋に向かう。
「恭二、いるか?」
「どーしたの、氷河?」
ノックしてドア越しに聞いただけだというのに、すぐにドアから恭二が出てきた。
「チョコレートケーキ買ったんだけど、食うか?」
「え、それはもしかして今回のバレンタイン!?」
恭二が食いついてきた。
というかバレンタインか。
ずっと気付かなかった。
「あぁ、そんな時期だったのか……」
バレンタイン。
恋人同士でチョコを渡すイベント……だったか。
前は宮代に伊塚に誘われてチョコレートを作った。
そういう時期がまた来てしまったのか。
「だから、浮き足立ってるというか、浮かれてる感じだったのか」
「あれ、氷河気づかなかったの?」
「余裕なかったからな……。」
「まぁいいか!ちゃんと用意してくれたから!」
「そういう目的で用意したんじゃねぇけどな……。あってんならいいか。」
「氷河の部屋でいいの?」
「ああ。コーヒー入れといてやるから、早く来いよ」
恭二を呼び出したので、俺は先にコーヒーの用意をする。
食堂で支度をすると、宮代さんが話しかけてきた。
「おや、氷河。二人分のコーヒーってことは、恭二とチョコでも食うのか?」
「宮代さんもさすがに気づくか……。そう、だけどな。」
「いいよなぁ、バレンタイン。ここももう少し女がいれば盛り上がったのに。」
「んなことしなくても、宮代さんがチョコスイーツ作るんだろ?」
「ああ、当然だ」
宮代さんが冷蔵庫から大量の板チョコを取り出す。
その量は多く、百枚は買ってんじゃないかという程だ。
「……さすが、だな」
甘いものが苦手な俺には恐ろしい光景だ。
コーヒーを入れ終え、すぐに俺の部屋へと戻った。
部屋に戻ると、恭二がすでにチョコレートケーキを取り出して眺めていた。
「恭二、用意したぞ。」
「ありがとー」
恭二がカップを受け取り、一口飲む。
俺は食堂から借りたナイフを手に、どうケーキを切ろうか考えていた。
ほとんど恭二が食うんだから、恭二が食いやすいよう切るだけなんだけど。
「俺が切ってやる、皿も持ってきたし。」
「今日の氷河、優しいねー」
「ん?当然だろ?」
「そうだったかな」
バレンタインを意識してるというわけじゃない。
ただ、恭二に甘いものをやりたかっただけ。
そんな甘い日も悪くはないだろう。
-------------------
眠いからみじかい。
※瀬戸氷河
街で安売りしていたチョコレートケーキを買ってみた。
俺は甘いのが嫌いだけど、恭二なら喜んで食うだろうと思ったからだ。
本部に戻り、チョコレートケーキを俺の部屋においてから恭二の部屋に向かう。
「恭二、いるか?」
「どーしたの、氷河?」
ノックしてドア越しに聞いただけだというのに、すぐにドアから恭二が出てきた。
「チョコレートケーキ買ったんだけど、食うか?」
「え、それはもしかして今回のバレンタイン!?」
恭二が食いついてきた。
というかバレンタインか。
ずっと気付かなかった。
「あぁ、そんな時期だったのか……」
バレンタイン。
恋人同士でチョコを渡すイベント……だったか。
前は宮代に伊塚に誘われてチョコレートを作った。
そういう時期がまた来てしまったのか。
「だから、浮き足立ってるというか、浮かれてる感じだったのか」
「あれ、氷河気づかなかったの?」
「余裕なかったからな……。」
「まぁいいか!ちゃんと用意してくれたから!」
「そういう目的で用意したんじゃねぇけどな……。あってんならいいか。」
「氷河の部屋でいいの?」
「ああ。コーヒー入れといてやるから、早く来いよ」
恭二を呼び出したので、俺は先にコーヒーの用意をする。
食堂で支度をすると、宮代さんが話しかけてきた。
「おや、氷河。二人分のコーヒーってことは、恭二とチョコでも食うのか?」
「宮代さんもさすがに気づくか……。そう、だけどな。」
「いいよなぁ、バレンタイン。ここももう少し女がいれば盛り上がったのに。」
「んなことしなくても、宮代さんがチョコスイーツ作るんだろ?」
「ああ、当然だ」
宮代さんが冷蔵庫から大量の板チョコを取り出す。
その量は多く、百枚は買ってんじゃないかという程だ。
「……さすが、だな」
甘いものが苦手な俺には恐ろしい光景だ。
コーヒーを入れ終え、すぐに俺の部屋へと戻った。
部屋に戻ると、恭二がすでにチョコレートケーキを取り出して眺めていた。
「恭二、用意したぞ。」
「ありがとー」
恭二がカップを受け取り、一口飲む。
俺は食堂から借りたナイフを手に、どうケーキを切ろうか考えていた。
ほとんど恭二が食うんだから、恭二が食いやすいよう切るだけなんだけど。
「俺が切ってやる、皿も持ってきたし。」
「今日の氷河、優しいねー」
「ん?当然だろ?」
「そうだったかな」
バレンタインを意識してるというわけじゃない。
ただ、恭二に甘いものをやりたかっただけ。
そんな甘い日も悪くはないだろう。
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眠いからみじかい。
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