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久しぶりに氷河苛め。




・チェインドレインの魔術師
※瀬戸氷河
捕らわれてからどのぐらい経ったのだろう。
苦しい。吐き出す息が荒くなる。
力が入らない。抵抗しようにも鎖は揺らせない。
魔力もうしない、凍らせることもできない。
「はぁ……ッ、くそ……!」
俺はただ捕らわれたまま、死ぬしかねぇのかよ。
どうせ死ぬなら全力で抗ってからがいい。
悔しさに唇を噛み締めていると、魔術師の悲鳴が聞こえた。
まさか、誰かが殺したのか。
警戒しようにも俺は動けない。
牢の向こうを睨んでいると、見知った声がした。
「氷河、お待たせ」
「雨境……」
爪に血をつけた雨境がにや、と笑って手を振る。
安堵した俺は、一息つく。
「ちょっと待ってね。すぐ助けるから」
雨境はすぐに牢の鍵を壊し、俺の手首を繋いだ鎖を壊す。
力なく崩れ落ちた俺は、雨境に抱えられた。
「わっ、大丈夫?」
「は、ッ……きつい……かも」
「そんな青ざめた顔して平気って言ったら、怒るよ。氷河、魔力と体力を抜かれたね。」
「あぁ……たてそうに、ねぇや……」
雨境は、俺をお姫様だっこで抱え直して笑う。
「だったら、この雨境さまが運んであげるって!なんならその後お楽しみでも……」
「しねぇよ」
「衰弱氷河が色っぽすぎて俺は、耐えられそうにないんだけど」
「しるかよ」
軽口を叩いているが、意識は朦朧としてきている。
俺は、雨境に甘えることにした。
「わりぃ……少し眠っていいか……?」
「ん、いいよ」
「さんきゅ……う、きょ……う……」

目を覚ましたら自分の部屋のベッドにいた。
雨境がちゃんと運んでくれたようだ。
「おはよー氷河。寝てる氷河もたまんなかったよ」
「雨境……」
その雨境がにやにやと笑い、俺を押し倒した。
「ねぇ氷河、俺を満足させてよ……?」
「病み上がりに言うか、普通」
「いいじゃん、俺はスッゴク我慢したんだから!」
「やだよ、俺には恭二がいんだから!」
「あー、ずるいずるい!」
「うるせぇ!」

------------------
短いけど。
雨境が欲情してたはなし。



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