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FNWの22話です。
「くそっ…いくら何でも速すぎだろ!」
速いだけの女かと思っていた神坂彩貴に俺は翻弄されていた。
「速くなきゃこの能力の意味ないでしょ。ほらほら、逃げ切ってみなさいよ!」
「くっ…」
刀を構えてはいたが、彼女を捕らえて斬るのは難しい。
逃げても抜かされ、少しずつ小刀で切られていく。
刈谷智香と戦っている遊浦も苦戦していた。
「考えてる暇はないわよ。」
「…っ!」
また回り込まれる。
彼女が動く動作が見えないのだ。
「殺す気でやったらどう?私が楽しくないわ。」
「おいおい…俺が人殺しなんて出来るかよ…怖いし。」
神坂彩貴は動きを止めた。
「まだ一般人らしくいるつもり?もう人殺しは当たり前の世界よ?この世界はサバイバルなんだから。」
「殺し合いをやってるわけじゃないだろ?」
神坂彩貴は嘲笑う。
「馬鹿ね。それが当たり前。先峰様と反乱する奴らの殺し合い。存原幽夜だって見てきたはず。」
確かに巻き込まれた事はある。
札月音々は電波塔の連中を操られた者と言っていた。
「何か心当たりでも?」
「ああ、巻き込まれた事はあってな…。」
「そう。甘い事を言ってるのは存原幽夜だけよ。…だからその夢のまま殺してあげる。」
神坂彩貴がまた速く動く。
俺は周囲を引き寄せる。
「きゃあっ!?」
突然の力に驚いて神坂彩貴が姿勢を崩す。
神坂彩貴が見えた瞬間に、その速さを斬ろうとする。
だが、逃げられてしまった。
「油断したわ…。一応椎名李卯を退けた人間だものね…。その夢の中で死ね!」
そう神坂彩貴が叫ぶとまた姿を消す。
消したと同時に痛みが走る。
切られた場所が腹や喉元に近付いている。
本気で殺されかかってると知った。
「くそっ、幽夜!」
遊浦が俺を助けようとしたが、刈谷智香の術によって足を縛られる。
「私を放っていくと、私も援護しますよ?」
「…駄目か。やるしかない」
二人の戦闘は再び始まった。
俺は、どうする事も出来なくなり始めた。
思わず、膝をつく。
「…もう限界?一般人だもの。仕方ないわ。もう楽にしてあげるわ!」
神坂彩貴が俺を殺しに向かう。
異常な速さで。
力はあまり入らないが、寄せてあがこうとした。
あの速度にいきなり異常な力が入ると、神坂彩貴はうまくコントロール出来ないようで、突き出されたナイフは空を切る。
「…っ!」
「『速さ』だけでも…!」
神坂彩貴を斬る。
それでも彼女の『速さ』だけを斬った。
速いだけの女かと思っていた神坂彩貴に俺は翻弄されていた。
「速くなきゃこの能力の意味ないでしょ。ほらほら、逃げ切ってみなさいよ!」
「くっ…」
刀を構えてはいたが、彼女を捕らえて斬るのは難しい。
逃げても抜かされ、少しずつ小刀で切られていく。
刈谷智香と戦っている遊浦も苦戦していた。
「考えてる暇はないわよ。」
「…っ!」
また回り込まれる。
彼女が動く動作が見えないのだ。
「殺す気でやったらどう?私が楽しくないわ。」
「おいおい…俺が人殺しなんて出来るかよ…怖いし。」
神坂彩貴は動きを止めた。
「まだ一般人らしくいるつもり?もう人殺しは当たり前の世界よ?この世界はサバイバルなんだから。」
「殺し合いをやってるわけじゃないだろ?」
神坂彩貴は嘲笑う。
「馬鹿ね。それが当たり前。先峰様と反乱する奴らの殺し合い。存原幽夜だって見てきたはず。」
確かに巻き込まれた事はある。
札月音々は電波塔の連中を操られた者と言っていた。
「何か心当たりでも?」
「ああ、巻き込まれた事はあってな…。」
「そう。甘い事を言ってるのは存原幽夜だけよ。…だからその夢のまま殺してあげる。」
神坂彩貴がまた速く動く。
俺は周囲を引き寄せる。
「きゃあっ!?」
突然の力に驚いて神坂彩貴が姿勢を崩す。
神坂彩貴が見えた瞬間に、その速さを斬ろうとする。
だが、逃げられてしまった。
「油断したわ…。一応椎名李卯を退けた人間だものね…。その夢の中で死ね!」
そう神坂彩貴が叫ぶとまた姿を消す。
消したと同時に痛みが走る。
切られた場所が腹や喉元に近付いている。
本気で殺されかかってると知った。
「くそっ、幽夜!」
遊浦が俺を助けようとしたが、刈谷智香の術によって足を縛られる。
「私を放っていくと、私も援護しますよ?」
「…駄目か。やるしかない」
二人の戦闘は再び始まった。
俺は、どうする事も出来なくなり始めた。
思わず、膝をつく。
「…もう限界?一般人だもの。仕方ないわ。もう楽にしてあげるわ!」
神坂彩貴が俺を殺しに向かう。
異常な速さで。
力はあまり入らないが、寄せてあがこうとした。
あの速度にいきなり異常な力が入ると、神坂彩貴はうまくコントロール出来ないようで、突き出されたナイフは空を切る。
「…っ!」
「『速さ』だけでも…!」
神坂彩貴を斬る。
それでも彼女の『速さ』だけを斬った。
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