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ケージインゲームの2話です。

※小泉煉無
東チーム
さて、始まりましたよ。
ここからは私が各チームを実況したいと思います。
各方位の間には大量の魔物が放たれ、それに応戦するのに必死のようですね。
この調子ですと彼らは各方位の間の主を見つけられないのではないでしょうか。

では、まずは東西南北の東チームから見てみましょうか!


「まだ手掛かりはないんですか!」
魔物を切り払い、崎原が柊達に向かって叫ぶ。
「全然このまま斬り続けるのも構わないんですがね!」
「それがまずいんだろ、あんたにとっては!」
羽織は楽しそうに魔物を切り裂く。
崎原はそんな羽織が心配なようですね。
「崎原さん、まだです!主って奴が見つからない!さっきから末沢さん達に頼んでるんですが…」
柊も扇と札を器用に切り替えて、アンデッドにも対応してるようですね。
戦えない千神、江崎、榛原はこの部屋の秘密を暴こうとしてるのでしょうか。
さて、この間の端で末沢達は何を探しているのでしょうか。
「うーん、この辺な気がするんだけどなー」
「針弥、まだ分からないのかー?」
辺りを見回す末沢に、疲れ気味の神谷。
「神谷さんが先にばてますよ、これ。」
「初めてなんだから、仕方ないでしょ…」
鹿屋は話をしながら魔物を蹴り飛ばし、火の魔法で燃やしているようですね。
あの人はサディストかな。
どこか楽しそうだし。
「ん?あれじゃね?」
末沢と共に主を探していた相沢が何かを見つけたようですね。
「青い鱗だし、珍しそうだねー」
さすがの強運、相沢が主を発見した!
「じゃ、さっそく斬りますか!」
「早っ!ちょっ、鹿屋さんっ!」
鹿屋が小刀をくるりと回し、主に向かって斬り掛かる。
人の気配に気付いた主は、鹿屋に構わず飛び上がる。
風圧に押され、足を止めて目を伏せる鹿屋。
「く…っ、上とは卑怯だな!」
「……龍?」
末沢が呆然と上を見上げる。
『ここは技の間。汝らの技をもってして我を捕らえてみよ!』
東の間の主、青龍が天井すれすれに飛ぶ。
柊が最悪だ、と舌打ちをする。
「あれは、残階さんがいたらまだ答えがあったものを!」
尖宮が彼に聞く。
「あれに心当たりが?」
「残階さんの知識に青龍に纏わる話がある。それがない…くそっ、俺たちだけであれを倒せるのか…?」
千神と江崎が柊を呼ぶ。
「青龍の話なら、確かに何かあったはずだ…。思い出すから、待って」
「俺は、このメンバーであれを止める方法でも考えるよ。だから、柊と尖宮が俺たちを守ってよ。」
勢い良く長刀を振り、尖宮が答える。
「当たり前ですよ!」
「末沢さん達もこちらへ!早くしろ!」
柊が向こうへ叫ぶ。
「了解した!」
相沢が叫び返す。

東チームは安定してそうですね。
では、次は東西南北の西チームを見てみましょうか…。
 

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