忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

というわけで、何故か衝動に任せてスタート。


・相模×如月
※相模康司

才臥の帰りが珍しく遅いので、白河さんに任務の場所を聞き出して、迎えに行く事にした。

真新しいような館で、魔物となった人間を斬るのが任務らしい。

館の扉を開けると、まず目についたのは赤い血だ。

かなり広くついている。

魔物の血は赤くはない。

「才臥!」

たまらずに名前を呼ぶと、目の前に彼がいた。

血に濡れた身体を押さえ付けられ、口元の血を拭うかのように、

誰かが才臥に口付けをしていた。

ぷつり、と何かが切れて俺は才臥と奴を切り離すように剣を降っていた。

「何してやがる?」

俺より背の高い男を睨んだが、男は黙って消えていった。

「な…んで…いるんだよ…?」

才臥が弱々しく俺に聞いた。

「心配したんだよ。来て正解だった。」

「あ…んなの、油断した、だけで…俺なら、すぐに…」

不意にあの男が才臥の唇を奪った事をしたことを思い出す。

「って…康司、どした?」

才臥が俺を呼ぶ。

それだけで、俺は衝動に駆られた。

乱暴に才臥の唇を奪った。

あの男よりも長く。

「……っ、いてぇっつの!」

才臥が俺を突き飛ばす。

そんなに力はなく、軽く尻餅をついた程度だ。

「あ、わりぃ…」

「ったく…」

才臥が恥ずかしそうに下を向く。

「見られて、たのか…。絶対知られなくなかったんだけどな…」

「ああ、最高にイラついた。」

「だろうな…、お前、目が怖かったもん」

弱々しく才臥が笑う。

ああ、そうだ。

こいつは怪我人だ。

全てあの男が付けた傷だ。

また苛立つ感情が沸き上がる。

しかし、今回はそれを殺す。

「才臥、誰か呼ぶから待ってろ」

「もういるよーっ」

入り口から声がした。

流転と純也が来ていた。

「康司が出ていくから、才臥の事かなーと思ってつけてきたんだけど…当たりだな、こりゃ」

純也が才臥に肩を貸す。

流転は本部に連絡している。

「康司、手伝えって」

「あ、分かった」

純也と才臥を支える。

才臥の身体からまだ少し血は出る。

「包帯とかないのか?」

「あ、持ってきてたんだった。」

純也がポケットをごそごそと漁る。

「普通、それが先だろ」

「ごめん、じゃ才臥を応急措置するのが先だよな。」

「当たり前だ、馬鹿」

才臥が死んだら例え純也でも許さねぇぞ。



・島原×小浜

※島原洋斗

「だからなー、お前は…」

「はいはい、もう言わなくていいから。聞き飽きたよ、洋斗の説教」

ここは俺の部屋で、いつも任務の終わりに黒葉をここに呼ぶ。

お疲れさまと酒を飲むのと、軽く説教するのが目的だ。

説教の理由は、いつも同じだ。

「だったら、何回言ったら俺を狙うなってのが分かるんだよ…」

「洋斗が面白いから」

「そ、れ、は、理由にならねぇって言ってんの!」

いつも黒葉は反省する気0だ。

「だったら、背後にも気を付けたらいいのに」

「黒葉がいるのにんな神経使えってのかよ」

「…洋斗って結構無自覚だよね」

「何が?」

「なんでもないよ?」

「…気になるだろ」

「なんもないって」

「いいから」

「ないから」

「いいから話せって!」

「うわっ!?」

俺は黒葉を押し倒していた。

ソファーの上で。

「洋斗…?」

「あ、いや…」

何故か俺も黒葉も恥ずかしそうにしていた。

 

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]