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今回は少しグロ注意です。

・相模×如月
※如月才臥
今日の任務はこの真新しいような館で魔物となった人間を斬るだけ!
元は人間なのだから、そこは痛ましく思うが魔物となった者は被害の出る前に倒さなければならない!
だから、仕方ない!
館の扉を開ける。
薄暗い広間だ。
「さー、出てきやがれーおとなしくしろよー」
魔物を呼ぶ。
館の主人らしき魔物がゆっくりと階段を降りる。
普通に釣られてきやがった。
「探す手間が省けるのはありがたいぜ。」
剣を抜いて斬り掛かる。
速さには自信がある。
首を狙った一閃だったはずだが、魔物に受けとめられていた。
「っ、やるじゃねぇか…」
このまま押し切るのはまずいと思い、離れようとした時に脇腹に激痛が走る。
脇腹には、剣の切っ先らしき物が魔物の手から作られ刺さっていた。
「ぐっ…魔術師かよ…!」
距離をあけると、魔物が同じものを作り、ナイフを投げるように構えていた。
そしてそれはすぐに放たれた。
「やっべ…」
あれを回避するのは、難しい。
だが、考える暇もなく奴のナイフは俺の左足を深く貫き、右足や腹や両腕を掠めた。
貫いたナイフはすぐに消えたが、俺の動きを封じるのに充分だった。
「中途半端な三流魔術師が…!なめやがって!」
奴の出す剣は折れた剣の切っ先のように雑で、形しか成していない。
そんな三流魔術師が、魔物となる理由は簡単だ。
見返してやりたい、とかそんな感情だろう。
だから、今の悪態は奴の怒りを買う発言だった。
一瞬で奴がこちらに転移し、深く刺された脇腹から蹴り飛ばされ、柱の一つにぶつかる。
頭からも血が流れ、剣は飛ばされ、血を吐き、景色がぐらぐらする。
うめき声しかあげられない。
「…誰が、三流、だ…」
魔物が俺の目の前にいる。
また雑な刄を作り、俺を刺し殺そうとしていた。
ああ、挑発したつもりはないけど挑発したのは悪かったから。
ふと魔物の動きが止まる。
そして不適に笑うと、雑な刄は俺の肩に突き刺さる。
奴は悲痛な叫びを上げる俺を見て笑う。
荒く呼吸をする俺をまじまじと見つめる。
そして、俺の口元の血を舌で舐めとるように這わせてから、
俺にキスしやがった。

最悪だ。気持ち悪すぎる。
 

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