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フルーツタルトラブストーリーの6話です。

・鹿屋×末沢
※末沢針弥
ドアのノックの音がした。
ドア越しで誰かが僕を呼ぶ。
「末沢だけか?鹿屋さんはいねぇよな?」
「いないよー」
答えると、ドアが開いた。
才臥と純也がぐったりとした様子で入ってきた。
「あの人、マジドSだろ…」
「ひどい目にあった…」
そして、僕のベッドで勝手に寝転がる。
「また鹿屋さんに遊ばれたんだね」
僕が聞くと、才臥ががばりと起き上がり、僕を指差す。
「もう、またお前が鹿屋さんを怒らすからだろー!」
「僕のせいかな、それ?」
「鹿屋さんがイラつくのは大体末沢のせいだって、本人言ってたけど」
純也が答える。
本当に八つ当たりの対象にされたのか、僕は。
才臥がまたばたんとベッドに倒れこむ。
「あーもー、鹿屋さんに勝てる気しねー!あの人飴と鞭とか上手すぎだろ!」
「そりゃ才臥が単純なのも悪いと思うけどなー」
「るせぇぞ、純也」
「怖いから」
才臥が純也を睨んでいた。
が、すぐに僕に向かい聞いてきた。
「あ、なあなあ末沢。お前、鹿屋さんの弱点とか知らねぇの?」
鹿屋さんの弱点?
同じ部屋だけど知らないしな…。
「ええー…分かんないかも」
「さすがの末沢でも駄目か…。あー、どうしたら鹿屋さんを一杯食わせられるかなー!」
才臥が悶々と考え始めた。
その間に純也が僕に聞く。
「でも、鹿屋さんは末沢の事結構気にしてるよな」
「そうだね。よく探しに来てくれるかも」
「それが弱点なんじゃないか…?」
「そうなのかな?」
「それかもな!」
いつの間に才臥が話に入ってきた。
「そっか、鹿屋さんは末沢を気にしてるよな…。そういやそうだな。だったら、末沢が協力してくれたらいけるかもしれねぇぞ…。」
「才臥、止めとけって。倍返しがオチだって」
純也が止めるも、才臥は楽しそうに盛り上がる。
「いや、いけるだろ、これ!おい末沢!どうすんだよ?」
「僕が?」
「俺たちに苛められるか、鹿屋さんに苛められるかだったらどっちがいいよ?」
「どっちも嫌なんだけど」
「んな選択肢はねぇよ!」
即答したら返された。
でも、次の答えもすんなり出てきた。
「……どっちかなら鹿屋さんにつくと思うよ。」
「だよなー…。俺たちじゃたかが知れてるもんなー」
才臥ががっくりとうなだれる。
「才臥、そろそろ戻ろうぜ。」
純也がベッドから降りる。
才臥もそうだな、と答えてから降りた。
「じゃな、末沢」
二人は出ていった。
その入れ替わりで、鹿屋さんが入ってきた。
「…愚痴られてたんですか?」
「そんなとこですね」
それ以上は何も言わず、ただ雑談をしていた。

-----------
末沢も好きなんだよ!みたいな話を書こうとしたら大失敗した。
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