忍者ブログ
一次創作ファンタジー小説中心サイト。 このサイトにある全ての小説の無断転載は禁止しています。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

迷い迷える少女の世界の5話です。

悠憐さんに連れてこられた先は、儀式をする場所でした。
そこには大きな扉があります。
そこに大厄が封じられてるのでしょうか。
その扉の前に巫女服の人がいました。
彼女は扉を見つめたまま動きません。
「氾禍。贄を連れてきた。」
「今年も緋燈の領主様でしょう?はぁ、だから嫌だって言ってるのになぁ。」
振り返らずに、彼女はため息を吐きます。
その姿を見た悠憐さんは嬉しそうににやりと笑います。
「氾禍。今回は領主様じゃない。」
「嘘吐け。この村に人が来るわけ無いでしょ。」
「氾禍。」
「何よ、しつこいなあ…!」
振り返った氾禍さんは、私を見て驚きます。
そして、私の元に寄ってきます。
「あれ?貴方は誰?」
「私は葉乃月花音です。」
「花音ね。私は泗水氾禍。しかし貴方も物好きね。贄になるなんて。」
悠憐さんは、氾禍さんの傍により私を見て言います。
「氾禍なら、僕らがこの子を贄にした理由が分かるよね」
「…そうね。彼女なら私達の永遠を終わらせてくれる。弥宵の意見は?」
「もちろん賛成。だから、始めよう。氾禍。」
「最後の儀式を、ね」
悠憐さんと氾禍さんは、二人で手を取り合います。
私は、扉の前に立たされます。
氾禍さんが静かに踊り始めました。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
天草八津芽
性別:
女性
自己紹介:
BLでファンタジー小説が多いです。
ひっそりひそひそ書いてます。
ツイッター
メインアカウント(妄想ばかり)


オリキャラ紹介bot
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
P R

Copyright © [ 妄想の隠れ家 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]