本部シリーズより、篝祇亜須磨です。

篝祇 亜須磨(かがりぎ あすま)　男
一人称「俺」二人称「あなた」
黒髪。

エリュシオンの主人公。『無個性』と呼ばれる能力を持ち、全ての武器を扱える。しかし、全て達人級にまでは扱えない。
幼い頃に街を魔物に襲われ、千早夜月を二人で暮らしていた。
エリュシオンの王であるエルディアスの親友であり、エリュシオンを冥王から救い出した。

無個性というわけで、全て普通の感情で動いています。
ありがちな男の子。でも、ファンタジーな環境に適応している。
年上には敬語で、同い年にはタメで話して常識的な観点から突っ込みをいれられる。
語り部としては最高の存在ですが、キャラとしては個性が薄いので、消えてしまいがちです。
本部シリーズというのは、強烈な個性を持ったような人の集まりなので、何もない語り部が必要だったんです。
ここは、この人でなくてはという場面以外では、全て彼の視点から書く方がとても楽です。

亜須磨には特別な人間が存在しません。
千早夜月もエルディアスも彼にとっては親友どまり。
ありがちな主人公のように、特別にはなれません。
無個性というより、無を重視した結果です。
彼には語り部でいてもらいから、常に客観的に関わることなくいてほしい。

学園ミステリア等で、もう一人の主人公在原幽夜と競演していますが、語り部的には彼のほうがいいです。
幽夜はどうしても主人公になってしまうのです。
視点は亜須磨の方が書きやすいですね。感情がいらないので。

語り部ってすごく楽で一人いるだけ違うなんて話をしたかったはずなのに、どこかに飛んでしまった気がします。

では、また次回。