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SSでしか書けない苛虐スイッチ、オーン!


氷河苛めは続く。
他の奴らも交えて。

かつてのハードスクラップショー11です。

・ポイズンミラージュの魔術師
※瀬戸氷河
今回は、魔術師討伐の依頼が来た。
この魔物討伐本部に、魔術師討伐の依頼が来るのは珍しい。
俺と芳示と丙が、その魔術師討伐に向かう事になった。
ちなみに恭二は才臥と依頼をこなしている。

「うわ……薄暗いな……」
魔術師が住まう洞窟に向かうと、魔物の住みかとはまた違う異様な雰囲気が漂う。
「討伐されるくらいの魔術師だ。こんなもんだろ」
怖いものなしの芳示が洞窟を進んでいく。
奥に進むたびに、壁が緑色に染まっている。
「なんだろうな、これ……」
俺がそれを確かめようとすると、芳示に怒鳴られる。
「おい氷河何してんだ!おいてくぞ!」
「あーったく、芳示は……!」
警戒心がなさすぎる。
いつもの事なんだが。

洞窟の広間に出ると、刀を持った魔術師が待ち伏せしていた。
「ヒヒヒ……ッ。本部だろ……?」
「そうだ、てめぇを殺しに来たぜ!」
「ちょっと、芳示……」
芳示が啖呵を切る。
丙が心配そうに芳示を見つめる。
「三人だけかい……?なんだ、足りないんじゃないか?俺を殺すならもっと必要だぜ?」
魔術師が珍しく挑発する。
「あん?どういう意味だ!?」
「こういう意味さ!」
魔術師が薬品入りの瓶をこちらに投げ込む。
割れると、途端にガスが吹き出る。
視界も最悪だが、何よりも……。
「ど、くか……!」
俺の身体に毒が回る。
「ヒヒヒ!その通りさ!そこの二人は耐えてるみたいだけどねぇ……!」
「氷河!――うぁ……っ!」
丙が俺の傍で倒れこむ。
「馬鹿どもが!」
芳示が単身魔術師に挑みかかる。
魔術師の刀を、銃でガードし、蹴り返す。
「ちっ……!」
そんな攻防を繰り返している内に、芳示がぐらりとふらつく。
その隙を魔術師が見逃すはずもなく、芳示は肩から勢い良く刀に切り裂かれる。
「ぐぁあっ!」
ふらりと後退り、すぐに抑えきれない傷口を抑えながら、膝を付く。
「くっ……!て、めぇ、何を……しや、がった……!」
魔術師は刀を芳示の喉元に突き付けて笑う。
「毒刀、蛇烏……っていうのさ。」
「それも、どく、かよ……!」
「この子の毒は、強過ぎるからね。死ぬねぇ……!」
さて、と魔術師は動けない俺たちに刀の切っ先を向けた。
「君達も……彼みたいになろうか!」
「――甘いんだよ!」
俺が銃で奴の頭を狙う。
だが、それはかすって外れた。
ゆっくりと立ち上がる。
まだ身体がうまく動かないが、神血がそれを和らげる。
「なんだよ、動けたのかい。」
「神血のお陰でな!」
神血、という言葉を聞いて、魔術師は俺を睨む。
「神血……!嫌だねぇ、あいつらは俺を嫌う、毒だと忌み嫌う!許せないねぇ……殺してやる……、殺してやる!」
魔術師が刀を引きずりながら、走ってくる。
アサルトライフルを持ち出し、足を狙い連射する。
それも躱される。
「が……はっ!」
芳示が血を吐く。
「芳示!――ぐぁっ!?」
それに気をとられたときに、背中からばっさり斬られた。
倒れこむ時に、丙が悲痛そうな顔をしていた。
意識がなくなる直前に、魔術師が言った。
「さぁ、ここもいいが魔術大国時代の拷問所に案内しよう。」

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魔術師らしくない魔術師。
調子に乗る芳示。
巻き込まれる二人。

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