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愛かギャグか。


こちらは愛です。
引きずるポイズンミラージュ。

かつてのハードスクラップショー17です。

・壊れかけた過去
※大浦丙
ポイズンミラージュの一件から、翌日。
俺は大した怪我ではなかったから、すぐに復帰した。
問題は氷河と芳示だった。
氷河は毒付けのせいで、一日安静、芳示は血が足りなくなっていたから、献血。
神血による抗体を持つ氷河よりも、人間である芳示に残る毒も問題だった。

「芳示……?」
「ん、丙?」
芳示の部屋に入り、芳示の傷の様子を見る。
「大丈夫?」
「大丈夫、とは言いきれねぇな。まだ頭が痛みやがる。」
血の問題は解決していたみたいだ。
「そっか、毒だけになったのか」
「ああ……そういや氷河は?」
「――氷河は、寝てれば平気だって」
「そうか、それならいい……」
芳示が安心したのか、一息つく。
「何処がいいんだよ」
「丙?」
「芳示まで、おかしいよ」
何処かで聞いた話をつい話してしまう。
「芳示、俺たち以外と任務やってる時は、かなり慎重なんだって?特攻してるときもあるけど、引き際を理解してるんだってな。」
「丙?」
「なのに、俺たち――氷河といるときは、あんな無茶ばかりしてたのか?突っ込んで怪我するような真似ばかりしてたのか。」
「あいつが、心配だから……」
「おかしいよ。恭二が吸血鬼になった日から、恭二も氷河も芳示も!おかしくなった!」
「……っ」
芳示がたじろぐ。
俺は構わず続けた。
「恭二は吸血鬼として氷河を求めるようになったし、氷河は抱え込んで苦しんでばかりだし、芳示は無茶ばっかするし!」
悔しくてがくりと崩れる。
「どうして……壊れていくんだよ……っ」
そして芳示の肩を握る。
「芳示は……もう壊れないでよ」
「ひの、え」
「頼むからさ……なぁ……」
「丙!」
「っ!?」
逆に肩を叩かれた。
「目が覚めた。悪いな、丙。」
「ほんと、か……」
「ああ、だからそんな顔すんな。」
「ごめん、芳示」
「……もう少しここにいてくれよ。恭二が来るまでさ」
「分かった。」

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ほら、恋愛だ!
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