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スーツ→エロス→縛りプレイ=?


アホな私が求めるのは、小さな色気。

かつてのハードスクラップショー22です。

・縛り遊び
※瀬戸氷河
白河さんからの任務で、街の裏企業の人達と抗戦してきた。
街を裏から仕切りたい白河さんにとって、ヤクザだのギャングだの一昔前の裏企業の人は邪魔だったらしい。
銃を扱うメンバー全員集められ、フォーマルスーツで真っ向から襲撃してきた。
しかし、何故恭二と丙にまで銃を握らせたのか。
まぁ、それは後日。

その抗戦が一段落して、俺たちは何故か俺の部屋に集まっていた。
俺は、きつくしまっていたネクタイを緩める。
恭二がそれをぼんやりと見ていた気がする。
「あー、怖かったー…。」
「その割には、楽しそうに暴れてたじゃねぇか。」
スーツのボタンを外しながら、話す。
「違うって。このスーツになんかあったら怖いじゃん。」
これは白河さんが用意してくれたものだ。
なんかあったら……怖いじゃん。
「それで、あんなに慎重だったわけか。」
「俺を庇ったかと思ったら、スーツが傷付く!だもんなー。俺はどうなってもいいんだな?」
芳示が不満そうに皮肉を言う。
「いや、結果的には芳示守ったじゃん!つか、芳示も無茶し過ぎなんだからな!」
立つのも疲れたので、ベッドにどさっと座る。
「あーもう……白河さんは何がしたいんだろ?」
ネクタイを近くに放り投げる。
「知らねぇよ。所詮俺らは下っぱだかんな」
芳示は机の椅子に勝手に座る。

皆、スーツのボタンを外し切った所で、恭二が笑顔で俺に近づく。
「氷河、氷河ー。こう、手を重ねてみ?」
恭二が自分の手首を重ねる。
「こう……か?」
俺もそれを真似すると、恭二がベッドに放ったネクタイで、俺の両手首を縛る。
「氷河、捕獲ー!」
「あ、こら、何すんだ……うわっ!?」
その後すぐに恭二が俺を押し倒す。
さらに馬乗りになった恭二が笑う。
「またやってるよ……」
丙が呆れて溜め息をついていた。
「ちょっ、何すんだ恭二!脱げねーだろ、これ!」
「んなの俺が脱がすからさー」
楽しそうに俺のシャツのボタンに手を掛ける恭二。
「いや、どっちにしたって手首縛られたら脱げないから!」
上から二つくらいは恭二に外された。
芳示が何かを思いついたのか、椅子からがたりと立ち上がる。
「おい恭二。氷河をぎゅーっと抱いてみ?」
「んー?こう?」
恭二が俺の包むように抱く。
すると、芳示が恭二のネクタイを奪って交差した手首を縛っていた。
「あああああー!」
「ほら、ダブルゲット!」
ハメられたと理解した途端に、叫ぶ恭二。
「うるせぇよ、恭二!耳元で騒ぐな!」
耳も塞げないから、怒鳴るしか俺。
その状況を見て、ざまぁみろ!と笑う芳示。
余程ツボに入ったのか、腹を抱えて笑い始めた。
「ちくしょ、解けねぇぞこれ!」
恭二が手首を動かして、解こうとするが、芳示がさらにきゅっと縛っていた。
「よし、おっけ」
「ああっ!動かせなくなった!」
状況は悪くなったようだ。
俺は押し倒された状況のままで、それに重なるように恭二が乗っている。
……なにこの状態。

「あ、コーヒー入れてくるね。」
そそくさと丙が出ていこうとする。
「え、ちょっと、丙!?これ解いてから行ってくれない?」
「ごめん、やだ」
「嫌なの!?」
丙は非情にも、俺たちを無視してドアを開ける。
「あ、俺も行くよ」
芳示も丙に付いていく。
ドアを閉める間際に、芳示が舌を出す。
何か言おうとする前に、閉められた。

「はぁー……」
恭二がぐったりと倒れこむ。
吐息が耳にかかる。
「なぁ氷河」
「ん?」
「今、貰っていい?」
「何を……っぅ!」
俺が答える前に、恭二が首筋に噛み付く。
軽く刺さる痛みが俺を襲う。
横目に恭二の表情を見ると、余裕が無さそうな……気がした。
追い詰められたような表情だった。
いつもより短めな吸血が終わると、恭二が低い声で呟く。
「ごめん、今、止血出来ないから。スーツ汚す」
血が滴れて、シャツを少しだけ紅く染める。
ベッドにも滴るように落ちて、紅い染みを作る。
「あ、それはいい……今回は仕方ないしな」
恭二の雰囲気に流されて、戸惑いながらも答える。
「あのさ」
「ん?」
恭二が口端を上げて笑い、耳元で囁く。
「今の氷河、けっこーエロいよ」
「はぁ!?」
反対に俺は声を上げる。
「いいとこまではボタン取ったからね。はだけてる感じだよ。」
そこまで言われて、自分がさっきまでどうしていて、更に恭二に何をされていたのか思い出す。
「そりゃ、こんな暑苦しいものは、着ていたくなかったから、脱いだだけであって、こう、なるとは、全く以て……考えてなくて?」
一気に熱くなる。
顔から火が出そうだよ。
「あはは、照れてるー!けど、実はネクタイ緩めた時からエロかったよ、氷河」
「最初、からじゃ、ねぇか……」
甘い雰囲気に押されて、声が途切れる。勢いが殺される。
恭二がまじまじと俺の身体を見る。
「よくよく見ると、やっぱ氷河肌白いよなー……」
「ちょっ――近い、近い!」
「離れらんねぇよ?縛られてるから」
また甘い声で耳元で囁く。
なんでこんなホストみてぇな真似身に付けてんの、こいつ!
「あー……もう!恥ずかしいんだよ、馬鹿!」
照れ隠しのように叫ぶと、恭二は反応を楽しむかのように、くすりと笑う。
「氷河、顔真っ赤だもん、そんなの分かってるぜー?つか、可愛いよ、氷河」
更にオーバーヒートしそうなくらいに、顔が赤くなってる。
もう、何も考えられない。
「ああー!止めろ、止めろ、恥ずかしい!名前呼ぶな!耳元で囁くな!」
「なになに、そうされたいの氷河?」
どうやら弱点を教えてしまったようだ。
恭二が吐息を感じる程、近くで囁く。
「なら、いくらでもしてやるぜ?氷河」
「バッ……カ……マジですんな……!」
余裕がなくなる。
それも恭二も同じなようで、急に顔が真っ赤になる。
「っやば……!氷河、本当に可愛……っ」
恥ずかしさのあまりに恭二が顔を埋める。
「――っ!」
恭二が先程噛み付いた跡を舐める。
少し残る血を舐めるように。
ぞわりというか身体が火照るような感覚。
「きょう、じ……?なにしてんの……?」
もうおかしくなりそうだ。
恐る恐る聞くと、恭二が妖艶に微笑む。
「つい。氷河が美味そうだったから」
その表情すらも俺を狂わせるには充分だ。
「もう、勘弁してくれよ……。気が狂いそうだから……。」
目尻に涙が浮かぶ。
「氷河が狂いそうなら、俺はとっくに狂ってるよ……」
恭二は、本当に悔しそうに呟く。
「縛られてなきゃ、氷河食べるのに」
縛られててよかった!
これ以上はおかしくなんねーぞ!
だが、すぐに涙を舐められた。
「……きょう、じ」
「だから、氷河を辱めてやる」
「いや、充分だろ、それはさ」
「いーや、足りない。」
「へ……?」
恭二が低く囁く。
「氷河が俺の事しか考えられなくなるまで辱めてやる。」
「マジかよ……っ!」
その後、子供のように言う。
「だって俺、氷河好きだもん。俺の物にしたいくらい、俺しか見れなくなってもいいくらい、好きだもん。愛してる」
……これが告白ってやつですか。
もう頭が真っ白になった。

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いい戯れあいなのに、エロスに行かないー!
私にしては濃厚なBLです。

嫉妬心も混ざってる恭二。
何が何だかわからないまま困惑する氷河。

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