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SSじゃなきゃ伝わらないことは、ない。


かっこいい氷河。

・魔術大戦
※瀬戸氷河
「君達は本部の人間だね?」
シルクハットに笑顔の仮面をした男から気さくに話し掛けられた。
最近現れた謎の亡霊魔術師、恋賀棺月だろう。
「そうやけど?」
答えたのは、ちょうど一緒にいた莱桃さん。
「ふふ、ちょっと僕と遊んでみない?伝説の魔術師というものを見てみたいな」
「ふうん、後悔しても知らんで?」
「え、ここでやるんですか?」
俺は二人を説得して、人気のない森へと移動させた。
恋賀が話の分かる人で助かった。

そして、始まった魔術勝負。
互いが大魔術を発動させようと描く魔方陣が消されていく。
そして、簡単な魔術で牽制しあう高度な勝負だった。
俺にはさっぱり分からないので、ぼんやりと見物していた。
すると莱桃さんが、ストップ!と恋賀に待ったをかけた。
「ええ!?」
恋賀が驚いて、魔術を放つ。
何故かそれは俺を掠める。
「ちょっと、授業に協力してもらってええかな?」
「授業?本当いきなりだな……」
困惑する恋賀。
それを無視して莱桃さんが、俺に杖を渡す。
スタンダードな長い杖だ。
「え?」
傍観者であった俺がいきなり魔術勝負に参戦?
莱桃さんは、説明を始めた。
「大魔術や中魔術ってあるやろ?」
「ああ、魔方陣がいるやつですか」
「せや、といっても中魔術で魔方陣がいるのはお前くらいやけどな。」
「なんか傷つくんですけど」
恋賀が俺に尋ねる。
「君は、魔術師だったのか?」
「いや、治癒術師なんですけどね。魔術も使えるようになれって言われたので、多少の心得はあります」
「成る程ね。さ、続けて。」
恋賀は何処で状況を理解したのか、かなり落ち着いていた。
「魔方陣を利用した魔術は、広範囲で威力も高い。けど、そこには大きなリスクもある。氷河、大魔術出そうとしてみ?」
「あ、はい……えっと……」
氷の大魔術をイメージする。
この辺りを凍らせる大規模なイメージ。
杖を構えたら、足元から現れる魔方陣。
「えいっ」
恋賀がパチン、と指を鳴らす。
「ぐぁあっ!?」
急に魔力が逆流して、電気が逆流したかのように俺に返ってきた。
強い痺れで杖を落とし、膝を着く。
「くぅ……っ、いまの、は?」
恋賀が説明する。
「魔方陣を壊して、大魔術をキャンセルさせたのさ。補助の役割である魔方陣を壊したら、大量の魔力は制御出来ずに弾けるんだ。それが電流のように術者の身体にダメージを与える。」
「大体の魔術師はこの魔方陣破壊の魔術も使ってくる。格の低い魔術師には出来ない術やけど、一度使えるようになれば簡単やからな。」
「魔術師と戦う時は、大魔術を如何にして発動させるかが鍵だよねぇ。キャンセルさせずに発動させたら大体勝ちだし。懐かしいなあ、魔術大国時代には、当たり前だったんだよ。」
「へぇー。さすが大都市。そんな遊びまで高度やなー。」
俺を放って雑談が始まっていた。
「魔方陣破壊の他にも、魔術反射というものがあってね。これはあえて大魔術を発動させてそれをそのまま跳ね返す魔術なんだけども、これも魔術師の戦いには必須のテクニックだったのさ。」
「ええ駆け引き勝負やったんなー」
「僕は、魔術師勝負が得意でね。負けは二回くらいしかなかったよ。多くの魔術師の頂点にたったこともあるよ。」
「おおー、最強の魔術師か。そら、適わんわ」
「伝説の魔術師にそこまで言われたら嬉しいねぇ。けれど僕は昔の亡霊だから。今の最強は君だろう?」
暖かい笑い声。
それが無性に俺を苛立たせる。
いつまで俺を無視して話してんだよ。
話がさっぱり分からないし、俺の心配はなしか。
「――ざけん、なよ」
杖を拾い、地を蹴る。
恋賀に飛び掛かり杖をくるりと回して振り下ろす。
「いつまで雑談してんだぁぁっ!」
この攻撃は、恋賀の身体を擦り抜けてかわされる。
代わりに地面を少し抉る。
「うわっ、やるねぇ!」
「もう駆け引きの試合は終わりだ!こっからは血で血を洗う殴り合いだ!」
杖で軽く風を切る。
恋賀がシルクハットを被り直す。
「短期というか、喧嘩っ早いのか、君は。まぁ、たまには殴り合いもいいかもね!」
恋賀は、何処からかステッキを取り出す。
「さぁっ、かかってきやがれ!」

-----------
かっこいい氷河を目指した。
恭二や芳示と付き合えるんだから、喧嘩早くもなる。
というか、ただの苦労人で姫様じゃないアピール。

ちなみに襲撃のイメージはFF7のエアリスの通常攻撃。

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