けりを着けなければ次には進めない。

・ブレイクマインドの魔術師
※瀬戸氷河
恭二が立ち上がる。
魔術師を殺そうと、歩み寄る。
遮る檻はもうない。
「おい、魔術師！」
魔術師があの忍者を呼ぶ。
「はいよっ！」
忍者が瞬時に恭二の左に回るが、恭二はそれを見ずに払うように吹き飛ばす。
「なに……っ！？」
壁に叩きつけられた忍者は、驚愕していた。
だが、それよりも魔術師の方が動揺していた。
「嘘だろ……」
魔術師が情けなく尻餅をつく。
そして、ゆっくりと後退る。
「おい、恭二」
「氷河？」
俺もふらつきながら立ち上がる。
廊下にある箱から、ハンドガンを取り出す。
「こいつは俺が殺す」
魔術師の額に、銃口を向ける。
「ひっ……」
魔術師は恐れおののき、動けなくなる。
「じゃあな」
トリガーを引く。銃声。
魔術師の頭を撃ち抜き、魔術師は動かなくなる。
「行こうぜ、恭二。任務完了って嘘吐いてさ」
「あ、そっか。任務じゃないのかこれ」
「いつか白河さんに殺される気がすんだよね、俺。」
「大丈夫、大丈夫！なんとか言い訳するから！」
「無理だろ、恭二じゃ……」

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助けを呼ばないでみた。

氷河は表情多彩だから楽しい。