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四話目です。

瑠子さんがいなくなった。
正確に言うと、瑠子さんは殺されたんだ。

今朝のニュースで、天涯学園生徒が殺されたというニュースが流れた。
家で朝飯を食べながら聞いていたが、被害者の名前を聞いたときに、俺はつい箸を落としてしまう。
美加月瑠子。それが殺された被害者の名前だった。
俺は箸を拾って、急いで飯を食べて家を飛び出した。
信じられるわけないだろ、そんなの。
全然早い時間だ。学園が始まる全然前の時間についた。
教室の扉を思い切り開ける。
瑠子さんはいなかった。
代わりに光宮波乃がいた。
窓を見ていた波乃は振り返り、俺を見ても驚かずに聞く。
「どうしました?幽夜。早いですね。」
「瑠子さんが…。死んだって…。」
波乃は驚きの表情も見せない。
知っていてここにいるのだろうか。
波乃が静かに口をあける。
「瑠子は…」
「やほー!二人とも!」
佑美さんが思い切り扉を開け、波乃の言葉をかき消す大声を上げる。
佑美さんの後ろにいた氷雨凛利さんが、佑美さんの頭を叩く。
「おい先原、騒がしいぞ。」
佑美さんはくるりと振り返り、凛利さんの前でぱん、と手を合わせる。
「ごめんごめん。二人もごめんね!」
凛利さんはやれやれと溜め息を吐く。
波乃は気にしません、と笑う。
「しっかし、早いね君たち!もしかして瑠子が気になってたりすんのかな?」
何で俺を見るかな、佑美さんは。
君達といいながら、俺をわくわくした様子で見つめるので答えてやった。
「そうだな。突然瑠子さんが死ぬなんておかしいからな。」
「うんうん、そうだよね!幽夜君は瑠子さん気に入ってるもんね!」
佑美さんは、俺の背中をばんばん叩く。
また凛利さんに叩かれ、頭をさすりながら彼女は言った。
「で、瑠子さんの事件気になるんでしょ?」
「気になるけど…どうにもならないだろ。」
諦めて落ち込む俺を嘲笑うかのように佑美さんはにゃはは、と笑う。
「そんなことないんだな、これが!忍者である佑美さんが調べてあげようじゃないの!」
教室の時間が静止した。
俺が言葉を発するまで。
「忍者?」
「そう、忍者。」
佑美さんはただ頷くだけ。
その空気に耐えられなくなった佑美さんがうみゃー!と叫ぶ。
「とにかく調べてあげるんだからね!明日をお楽しみに!」
そう言って席についた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
久しぶりになってしまいました。
設定まとめの最中なので。
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