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三話目です。
いつも通り教室に入ると、如月才臥が俺を呼んだ。
才臥は携帯を器用にいじり、ある画面を俺に見せる。
「なぁ、これ見てくれよ。」
それは『天涯学園生徒、行方不明』と大きく見出しがあるニュースのページだった。
才臥から携帯を奪い、中身を読んでいくと学園内で生徒が消えたというニュースだった。
詳しい状況などは何も分かっていないらしい。
けど、その被害者の名前は俺の知っている名前だった。
「神崎…先輩が?」
「ん?知ってるのか?」
思わず声が出る。
表情も強張っていたのだろう。
それを気にした才臥が俺に聞き返す。
俺は、それをどう答えようか少し考えてから、思いついたことをそのまま言った。
「ああ。瑠子さんが昼に騒いでいたことがあったろ。その時にいたんだ。」
「ああ…あの時ね。俺は廊下に出ようとは思わなかったから見てないけど。」
才臥がその時の騒がしさを思い出したのか、くすりと笑う。
チャイムが鳴った。
ずっと持ってるわけにもいかないので、才臥の携帯を返す。
受け取った才臥はすぐにポケットにしまうと、自分の席へと戻った。
瑠子さんはこれを知っているのだろうか。
神坂担任の珍しい連絡が耳に残らなかった。
連絡しても短すぎるHRが終わった後、俺は瑠子さんにあの話をすることにした。
慎重に行方不明の話を切り出すと、瑠子さんはあれ?と不思議そうな表情をした。
「さっき、先生が言ってたよ。まさか聞いてなかったの?」
瑠子さんがくすくす笑う。
あの人の珍しい連絡はこれだったのか…!
恥をかいたと恥ずかしがる俺を瑠子さんがまぁまぁと宥める。
結構屈辱的だった。
「でも、神崎先輩が被害者だなんて話は聞いてないよ。幽夜君、それどこで聞いたの?」
「才臥から見せてもらった。携帯のニュースページで見られるらしい。」
へー、と適当な返事をしてから、瑠子さんは携帯を取り出した。
そして、才臥と同じページを開く。
しばらく画面を見つめた瑠子さんは、パチリと携帯を閉じると納得いかなさそうな表情をしていた。
「これ、全然詳細ないじゃん。」
その不満を聞いて、どこからかずいっと先原佑美さんが割り込んでくる。
「その話ねー。この学園が怪しいんだよねー。」
にやにやと楽しそうに笑う佑美さんに、俺は疑問を返す。
「ここが?」
その質問を待っていたのか、佑美さんはそう!と力強く頷いた。
「ここは結構黒い噂が耐えない場所なんだよ。どこかで人体実験をしているとか、異常な人間ばかり集めているとか、別の世界に通じる場所があるとか…ね。」
「へぇ…。」
俺はそういうものを信じていないから、適当に頷くだけ。
瑠子さんも興味がなさそうだ。
そんな二人を見て、佑美さんはくすくす笑う。
「ま、今に分かるよ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
PCで書くのが一番楽です。
でも、だんだんと元のテイストに戻りつつあります。
頑張って説明文を増やしているんですけどね。
才臥は携帯を器用にいじり、ある画面を俺に見せる。
「なぁ、これ見てくれよ。」
それは『天涯学園生徒、行方不明』と大きく見出しがあるニュースのページだった。
才臥から携帯を奪い、中身を読んでいくと学園内で生徒が消えたというニュースだった。
詳しい状況などは何も分かっていないらしい。
けど、その被害者の名前は俺の知っている名前だった。
「神崎…先輩が?」
「ん?知ってるのか?」
思わず声が出る。
表情も強張っていたのだろう。
それを気にした才臥が俺に聞き返す。
俺は、それをどう答えようか少し考えてから、思いついたことをそのまま言った。
「ああ。瑠子さんが昼に騒いでいたことがあったろ。その時にいたんだ。」
「ああ…あの時ね。俺は廊下に出ようとは思わなかったから見てないけど。」
才臥がその時の騒がしさを思い出したのか、くすりと笑う。
チャイムが鳴った。
ずっと持ってるわけにもいかないので、才臥の携帯を返す。
受け取った才臥はすぐにポケットにしまうと、自分の席へと戻った。
瑠子さんはこれを知っているのだろうか。
神坂担任の珍しい連絡が耳に残らなかった。
連絡しても短すぎるHRが終わった後、俺は瑠子さんにあの話をすることにした。
慎重に行方不明の話を切り出すと、瑠子さんはあれ?と不思議そうな表情をした。
「さっき、先生が言ってたよ。まさか聞いてなかったの?」
瑠子さんがくすくす笑う。
あの人の珍しい連絡はこれだったのか…!
恥をかいたと恥ずかしがる俺を瑠子さんがまぁまぁと宥める。
結構屈辱的だった。
「でも、神崎先輩が被害者だなんて話は聞いてないよ。幽夜君、それどこで聞いたの?」
「才臥から見せてもらった。携帯のニュースページで見られるらしい。」
へー、と適当な返事をしてから、瑠子さんは携帯を取り出した。
そして、才臥と同じページを開く。
しばらく画面を見つめた瑠子さんは、パチリと携帯を閉じると納得いかなさそうな表情をしていた。
「これ、全然詳細ないじゃん。」
その不満を聞いて、どこからかずいっと先原佑美さんが割り込んでくる。
「その話ねー。この学園が怪しいんだよねー。」
にやにやと楽しそうに笑う佑美さんに、俺は疑問を返す。
「ここが?」
その質問を待っていたのか、佑美さんはそう!と力強く頷いた。
「ここは結構黒い噂が耐えない場所なんだよ。どこかで人体実験をしているとか、異常な人間ばかり集めているとか、別の世界に通じる場所があるとか…ね。」
「へぇ…。」
俺はそういうものを信じていないから、適当に頷くだけ。
瑠子さんも興味がなさそうだ。
そんな二人を見て、佑美さんはくすくす笑う。
「ま、今に分かるよ。」
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PCで書くのが一番楽です。
でも、だんだんと元のテイストに戻りつつあります。
頑張って説明文を増やしているんですけどね。
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