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ボツリヌスミステリー。

本編は、幸福安心委員会に飲まれましたが、こちらはマイペース。

これは、こちらで、連載されていますコラボ小説のシリーズであります。
先に本編を読まれる事をお勧めします。

キャスト
榎本恭二(えのもときょうじ)
子供心の吸血鬼。
瀬戸氷河(せとひょうが)
凍てつく光の魔弾。
天城芳示(あまぎほうじ)
特攻鬼軍曹ガンナー。
大浦丙(おおうらひのえ)
微睡みのトラップ。
赤空核(あかぞらさね)
反面常識人。
多々角円(ほぼまるまどか)
ノンストップ重力。
一一哉(にのまえかずや)
計算の策師。
多々角環(ほぼまるたまき)
筒抜けの仲間想い。


※大浦丙
パッと目を開けると、そこは学校で言うところの、階段の部分。
ちょっと意味分かんないね。
まぁ、階段だよ。
そこに、恭二と芳示と核と一哉と円と環がいた。
「あれ、氷河は?」
「あ、そういやいねぇな……?」
芳示があたりを見回す。
「いないということは、恐らくこのシーンでは、彼は使用されないということでしょう。」
探しに廊下を駆けようとした芳示を一哉が止める。
「あ、そうなのか?なら、いいけどよ……」
あまり納得はしていなさそうな芳示。
「氷河に謝りたいんだけどな……。」
俺が呟くと、恭二がけらけらと笑う。
「んだよ、丙、気にしてんのー?大丈夫だよ、氷河はそんな毒通じないから!」
「なかなかの信頼だな」
核がからかうように言う。
「氷河は、俺のだからな。俺の氷河がこんなに脆いわけがないってな!」
「ちょっと意味分かんない。」
恭二の言葉が、分かんない。
円が何かをふと思い出したかのように声を出す。
「あ、そうだ。報告しないといけないかな。芳賀さんから僕らは役を与えられた。」
「芳賀から?」
芳示が聞き返す。
「カズヤ先輩が探偵。サネがその助手。僕とタマキは聞き手、なんだってさ」
「……探偵ものなの?」
「探偵ものというか、ミステリーなんだってさ」
俺の疑問に、円が答える。
俺たちに役が無いのが気になるが、芳賀の考える事だ。
気にしないようにしよう。
「芳賀さんってそんなにめんどくさい人なの?」
「……えっと、黙れ古明地、だっけ」
「言わされてません!?」
環の質問をいつもの封殺ボケで殺す。
俺に言われるのは、さすがに予想外だったみたいだ。
「というか、いい加減に古明地について説明下さいよ」
「んなの氷河に頼めや」
芳示が投げやりに返す。
「兄ちゃーん……」
「ごめん、分からない。」
環が円に甘い声を出して聞いても、円も困ったように笑うだけだった。

不意に気配がした。
「っ!」
芳示がすぐにハンドガンを構えて、恭二に向けて撃った。
「うおわっ!?」
突然の事に、驚いた恭二だが、吸血鬼の力か咄嗟に躱していた。
「ちっ」
「なんで?」
さらに反撃するかのように、暗がりから銃声がした。
「またかよっ!?」
これも恭二は躱す。
「仕留め損ねた。まだいるかもしれねぇ。」
芳示がハンドガンをしまう。
「丙、ここは任せた!俺は氷河を探す!」
「え、待って芳示!」
制止も聞かず、芳示は廊下を走りだした。
「……心配性なんだから」
俺が俯いて呟く。
再び顔を上げた時、誰もいなかった。

※瀬戸氷河
「あれ……?」
さっきまで俺は煤軒に殺されかけたはずじゃなかったのか。
目を開けると、そこは教室だった。
立ち上がり、様子を見る。
「あ、氷河……?」
隣には芳示が倒れていた。
「芳示、大丈夫か?」
「どうなってやがる……?まるで異界化したエル○ン学園みてぇじゃねぇか。」
何故か妙な例えをする芳示。
芳示は起き上がると、何かに気付いたのか俺の腕を取る。
「おい氷河、裾焼けてんぞ。」
「あ、さっきの……」
爆風をガードしたからか、煤軒の爆発を受けたからか、服が少し焼けていた。
「少しどころじゃねぇ、まるで爆発の被害にあったかのような焼け方だろ」
「なんで心を読むんだよ!」
「心じゃねぇ、括弧外の文章を読んだ」
「メタいわ!」
芳示が教室の扉に手を掛ける。
「まぁいい。脱出するぞ」
ガラリ、と扉を引く。
目の前は壁だった。
「なら、窓は!?」
俺は教室の窓を開ける。
なにやら外の景色の色が、おかしい。
ただ塗り潰されたオレンジが広がり、窓から手を伸ばすと見えない壁に遮られた。
「駄目だ、出れねぇ!」
「どうなってやがる!?」
芳示が壁を殴る。
「もしかして、超完全密室……?」
いしのなかに いる。

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ゲームネタが増えちゃいました。

ギャグしつつミステリーなんて難し楽しい。

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