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中毒性の高い曲「こちら、幸福安心委員会です。」から最強の魔術師が生まれた。

そして、アンハッピーシリーズが始まる。
アンハッピシリーズ第0弾。

最強たる彼女が現れた。

・ハッピーストロベリーの魔術師
※瀬戸氷河
街に、人集りが出来ていた。
その人集りの中央には、長い黒髪の女性がロングドレスを着て、メガホンを手にしていた。
「ハイハーイ!皆さん、幸せですかー?」
何故か大音響で響く女性の声。
「皆さんの幸せが私の幸せでーっす!」
沸き上がる歓声。
女性は笑顔で、人集りに手を振る。
「なんだ、あれ……」
思わず呟いていた。
今までにない異様な光景。
「あれは、幸せに取り付かれた最強の魔術師。」
芳賀がいつの間に背後にいた。
「彼女は、恐ろしい魔力を秘めた天才であり最強の魔術師。しかし、ある日を境に幸福、幸せに取り付かれるようになった。」
恋賀まで俺の背後にいた。
「お前ら……?」
いつも騒がしい二人が苦い顔をしていた。
「あれには、関わりたくなかったなぁ……」
「まさか、こちらに帰ってくるとはね……」
女性の演説は、いつの間に終わっていたようで、こちらに歩み寄っていた。
「あ、やっほー、久しぶりー!幸せですかー?」
彼女の心から幸せそうな笑顔が恐い。
狂気を逸しているように感じた。
一歩後退る俺を庇うように、恋賀が前に出る。
「久しぶりだね、ハッピーストロベリーの魔術師」
「あ、恋賀まで!魔術大国は蘇ったの?」
「まだだよ、準備段階。」
「魔術大国が蘇れば、魔術師はハッピーだね!」
やはり彼女は魔術師か、魔術大国の再生を望んでいた。
「で、巫斗ちゃん、彼は?」
「ん、えっとね、本部の人」
「本部?」
彼女は首を傾げる。
本部を知らないというのも、珍しい。
「本部というのは、お前らみたいな魔術師と魔物を討伐する機関ですよ」
「ふーん、で、君は幸せ?」
彼女が笑顔で問い掛ける。
「し、幸せかな」
「なら、オッケー!ハッピーですよー!」
彼女がくるりと回る。
「あ、私はハッピーストロベリーの魔術師、フィアレス・アリーゼ!ここの人間じゃないですよー」
「フィアレス・アリーゼ……ね」
彼女に長く付き合いたくない。
「ほら、まだ演説しにいくんでしょ?行きなよ、フィアレス」
「あ、うん、じゃ、巫斗ちゃん、バイバーイ!」
フィアレスが大きく手を振りながら、走り去る。
恋賀に肩を叩かれる。
「……氷河君、表情固いよ。」
「え、あ、っつかてめぇに指摘されたくねぇよ!」
芳賀が珍しくまだシリアスだ。
「ねぇ、なんであの子がハッピーストロベリーの魔術師だか知ってる?」
「え?」
「あの子は、一切の不幸を認めない。誰かが不幸だと口走った瞬間、あの子に殺される。あの子は知らないけど、ストロベリーは無惨な殺し方のストロベリーよ。」
恋賀が続ける。
「彼女は、強い魔力と魔術の持ち主だ。戦おうなんて思わない方がいい。彼女は最強の魔術師だ。一瞬で全ての殺人方法を実現する。」
「覚え、ときますよ」
フィアレス・アリーゼ。
最悪のハッピーストロベリー。

-----------
狂気じみた最強誕生。
ちなみにロウ=カオスは、狂気じみているだけです。
最強な分、最悪。

名前が横文字なのは、外人なイメージだから。


解説
フィアレス・アリーゼ
幸せの為なら殺しもマインドコントロールも洗脳も平気でやりこなす最強の魔術師。
平等の幸せの為に、演説して回っている。
長すぎる黒髪に、ロングドレスに、メガホンと何処か似合わない組み合わせ。
ちゃんと武器としてのロッドも持ち歩いている。
狂気じみた終始笑顔。

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