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チェックメイト編最後。


ああっ、二個もシリーズ片付いた!


・チェックメイト四夜
※瀬戸氷河
一対大勢の喧嘩ってのは、なかなか勝ち目がないもんだ。
裏社会側の人間に、捕らえられて何処かの倉庫に放り投げられた。
「い……ってぇな!」
「黙れ、黙れ。お前は捕らえられた側だぞ」
後ろ手に縄で縛られただけ。
その気になれば、解けそうだがあえてまだ手を出さない。
集団のリーダーらしき男が、俺を見下す。
「慣れてんのか?」
「ああ、こういうのには慣れてる。本部の事情を聞きたいなら、捕まえる奴間違えてるよ」
「いや、お前じゃなきゃ駄目なんだよ、神血さんよ」
「……そっちが目当てか」
「そうだよ、魔術師が求める血に興味があってな」
どうもこの人間達は勘違いをしている気がする。
魔術師は神血を嫌っている。
研究材料にはあまりならないのに。
「……さて、ここで大人しくしてたら、白河さんに殺されるな」
「あぁ?」
リーダーらしき男が、鉄パイプを持ち出す。
この倉庫は、連中があらかじめ武器を入れ込んだ倉庫らしい。
リーダーに合わせて、他の連中もそれぞれ武器を構える。
数はきっと2、30人。
ま、悪くねぇ。
後ろ手に縛られた縄を解く。
「お前!?」
驚いたリーダーを、さらに挑発するために立ち上がってから、舌を出す。
「緩いんだよ、バーカ」
リーダーが舌打ちする。
「ちっ、雑用すら使えねぇのかよ……」
俺は指の骨を鳴らす。
連中も動きだしそうにしている。
「てめぇら、捕らえろ!」
リーダーが声を出すと、同時に襲い掛かる。
リーダーが振り下ろす鉄パイプを掴み、腹を蹴り奪い取る。
「いいじゃん、これ。貰うぜ?」
「ぐっ……貴様……!」
蹲るリーダーに、意地悪く笑いかける。
「はぁあっ!」
それから、襲い掛かる連中に向けて鉄パイプで凪ぎ払う。
最前線何人かは、武器を手放す。
気配がしたので、上を見上げる。
「ッ!」
上から銃声がした。
「よく、こんなに集まったな……。」
援軍として銃を扱う連中が来たようだ。
銃弾を躱しつつ、前線の連中を気絶させる。
鉄パイプで殴りつつ、蹴り飛ばしつつ。
あらかた気絶させたところで、鉄パイプを捨て、すぐさまハンドガンを抜き、上の連中に向けて撃つ。
うまい事命中したようで、どさりと倒れた。
「あ、これ、もらい!」
かっさらうように倉庫に落ちてたアサルトライフルを拾う。
「食らいやがれっ!」
これで、上の連中をだいたい殺したはずだ。
「貴様……よくも……!」
リーダー格の男が、ナイフを手に立ち上がっていた。
「まだ気絶してなかったか」
アサルトライフルを捨てる。
男がナイフで突き刺そうと、向かってくる。
それを躱し、ナイフを持つ手首を掴む。
「なっ……!」
そこから氷魔術を流し、男を凍らせる。
男は、すぐに全身凍り付いた。
「ひいぃ……っ」
それは誰の悲鳴だったのか。
徒党を組む人間なんてリーダーがいなけりゃ、途端に崩れる。
「さて、最初に俺を殴ったのは誰だ?」
「う、ああ……!」
明らかに狼狽える男が一人。
「てめぇかっ!」
そいつのもとに走り込み、顔面を殴る。
「あー、すっきりしたわ。さて、残りはどうする?暴れさせてくれんだよな?」

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強い氷河。
好戦的で挑発的。

ただの不良だ。

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