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こちらは、夏の話の続きであります。

氷河ヒロイン企画、番外編。

・サマーワーニング
※不亘純也
「ほら、連れてきたぜ!」
才臥が連れてきたのは、神谷さんと杜矢さんだった。
「え、なんなの、これ」
凍りついた才臥の部屋を見て、戸惑う神谷さん。
杜矢さんは、氷河を見てなにかを察したのか、頷く。
そして、悪戯っぽく聞いた。
「才臥、クーラー壊したでしょ?」
「え、なんでそれを?」
「わかりますよ。それで、氷河を呼んで魔術的に冷やそうとしたけど、失敗したんでしょ。」
「今ので、そこまで判断するか……」
康司が、感心したように杜矢さんを見る。
杜矢さんは、なにも言わずただ笑った。
「で、俺はなにしたらええんか?」
「神谷さん、なまりでてます。」
「あ、やばっ。」
神谷さんは、山下さんと同じ地方に長くすんでいたらしく、たまにこういったなまりが出るのだそうだ。
才臥は、何故か咳払いをひとつ。
「水を出してもらいたいんですよ。」
「そんなんでいいの?」
神谷さんは、つまらなそうに聞く。
「だって、氷河じゃ無理だろ。」
「ああ、無理やな。」
「馬鹿にされてるのはわかった。」
ボールペンの魔術師が、笑顔のまま不機嫌になる。
「でも、氷と水で部屋を冷やした気になるつもりですか?」
と、杜矢さんが口出しする。
「だったら、どーしろって言うんだよ!暑いの無理だから!」
「いや、相模君の部屋とか入ればいいのに」
俺たち全員が硬直した。
やがて、才臥が乾いた笑いを漏らす。
「い、いやいや、初めからこんなオチになると思ってたよ!だろうなーと思った!」
「嘘つけ才臥。どうみたって俺になついてきたじゃねぇか。」
「必死だったぞ、才臥。」
氷河と恭二が畳み掛ける。
「結構全力で頼み込まれましたけどね。」
杜矢さんも悪のりする。
「うっせぇな!思い付かなかっただけじゃねぇかよ!」
才臥が叫ぶ。
「まぁまぁ、俺の部屋くんだろ。俺のクーラーも破壊すんなよ?」
「壊さねぇよ、もう!」
「なら、いいけどさ。 」
康司がくすりと笑う。
「んで、もうかえっていいのか?」
芳示があくびをする。
そんなに暇だったかな?
「ああ、いいよ。お疲れ様!」
才臥がもう半ばいじけてる。
「じゃ、ボールペン返すからな!」
「いらねぇしー!」
氷河が丁寧にボールペンを机の上に置いた。
変に真面目なやつだ。
「じゃなー、才臥!」
恭二が楽しげに手を降る。
本当に仲がいいんだろうな。
「あー、なにしてんのさ」
彼らと入れ替わりで、流転がきた。
暑い部屋を見るなり、ため息をつく。
「クーラー壊したの?だったら早く呼んでくれたらいいのに。」
「まぁ、才臥は必死だったんだよ」
「よくわかんないけど。」
康司のよくわからないフォローがはいる。
「ほら、才臥。行くんだろ?」
康司が才臥に手を伸ばす。
「ああ、行く行く。」
それを取り、二人は出ていった。
「あれ?俺は?」
何故か俺を取り残してだ。
------------------
ギャグですねぇ。
やっと完結しましたよ。

明日番号振りまーす。


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